カブスの今永昇太投手が14日(日本時間15日)、米アリゾナ州メサで行われたアスレチックスとのオープン戦に先発登板。4回1/3を投げて3安打無四球無失点9奪三振という快投を披露し、称賛を浴びた。
鈴木誠也外野手は「2番DH」でスタメン出場し、3打数2安打1打点の活躍。試合はカブスが3-1で勝利した。米複数メディアが伝えている。
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■本人は「球数を抑えなければ……」と反省も
オープン戦3度目の登板となった今永が圧巻の奪三振ショーを演じた。
初回先頭から2者連続三振を奪うなど完璧な立ち上がり。その後も2回に1つ、3回に2つの三振を奪うと、4回は3つのアウトすべてを三振で仕留めた。
5回もマウンドに上がると、先頭打者をこの試合9個目となる三振に切って取った。続く打者に中前打を許したところで降板となったが、4回1/3を投げて3安打無失点、毎回の9奪三振、無四球という快投にスタンドからは大きな拍手が贈られた。
これでオープン戦3試合の奪三振数は19となり、昨季ナ・リーグの最多勝・最多奪三振のタイトルを獲得したスペンサー・ストライダー投手(ブレーブス)に次ぐ2位に浮上した。
米地元紙『シカゴ・トリビューン』などによると、今永は「本当に良い投手というのは三振を取るだけでなく、球数も抑えなくてはいけないと思っている。今日に関しては三振を取ったが、少し球数が多くなってしまったので、その部分を改善し、球数を制限しながら三振を取り続けたいと思う」と話し、気を引き締めていたという。
■地元紙「カブスの天才投手に歯が立たない」
一方、今永に牛耳られたアスレチックスの地元紙『マーキュリー・ニュース』は「アスレチックスの打者はカブスの天才投手に歯が立たない」という見出しを付け、記事を公開。「90マイル台中盤の直球、スプリッター、スライダー、カーブの組み合わせに翻弄され、イマナガと対戦した打者16人のうち9人が三振を喫した」と記した。
その上で「もし少しでも慰めになるのなら、アスレチックスだけがイマナガを攻略できないわけではない。彼はこの春、41人の打者と対戦して19人から三振を奪っている……。聞いたことがない、46.3%という三振割合」と付け加えた。
チームを率いるクレイグ・カウンセル監督は試合前、「ショウタの投球で興味深いのは三振数が非常に多いということ。三振については誰も文句を言わないだろう。三振はアウトを得る素晴らしい方法だ」と笑っていたが、その通りの結果となった。
メジャーの新たな奪三振マシーンとなるのか。ファンの期待は高まっている。
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文●SPREAD編集部