13日に阪神競馬場で行われる第85回桜花賞(GI、芝1600m)には、阪神JFを制したアルマヴェローチェ、チューリップ賞を優勝したクリノメイや、フィリーズレビュー1着のショウナンザナドゥらが出走予定。
ここでは過去10年ののデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■軸選びは阪神JF組から
クラシック初戦たる桜花賞は阪神JFからの直行組が3勝とトップの勝ち星を挙げ、前走チューリップ賞組が2勝で続き、ここまでが複数の勝ち馬を輩出している。以下、5レースが1勝ずつで並び、出走馬次第ではどのレースからでも勝利を掴める傾向だ。
・阪神JF【3.2.0.4】
・チューリップ賞【2.8.5.33】
・フィリーズレビュー【1.0.2.42】
・クイーンC【1.0.1.18】
・エルフィンS【1.0.1.3】
・シンザン記念【1.0.0.2】
・朝日杯FS【1.0.0.1】
・フェアリーS【0.0.1.6】
最多3勝を挙げている前走阪神JF組は、2021年にはソダシとサトノレイナスが、昨年はステレンボッシュとアスコリピチェーノがワンツーを決めるなど、馬券内率55.6%と率の上でもトップの成績。この組からのポイントはズバリ“前走の着順”で、好走するには前走で連対を果たしているのが絶対条件。特に前走で阪神JFを優勝した馬は【2.1.0.0】と連対率100%。混戦とも囁かれる3歳牝馬戦線だが、軸はアルマヴェローチェで堅そう。
続いて2勝ながら8頭もの2着馬を輩出している前走チューリップ賞組は、2015年にクルミナルがチューリップ賞11着から桜花賞で2着した実績があり、前走の着順に関わらず好走馬が出ている。ただし、前走と当日の人気には注意。前走2桁人気、もしくは桜花賞で2桁人気になると好走馬がおらず、どちらのレースでも9番人気以内に留まっている馬からしか好走馬は出ていない。よって、この組からは大きな穴狙いは禁物。当日の人気を注視したい。
■注意するべき伏兵
6頭と前走ローテ別で今回最多の登録馬がいる前走フィリーズレビュー組は【1.0.2.42】で勝率2.2%、馬券内率6.7%と相性が良いとは言えない。ただし、ここからの好走馬3頭、2016年のアットザシーサイド、2017年のレーヌミノル、2022年のナムラクレアには、“前走で連絡みかつ阪神JFで掲示板内に好走した”という強力な共通点があった。残念ながら今年のフィリーズレビュー組には該当馬なし、今回は期待薄か。
また、前走クイーンC組は2着以内からしか好走馬が出ておらず、前走エルフィンS組はそもそも前走1着馬しか桜花賞への出走歴がない。ただし、その前走エルフィンS組は【1.0.1.3】で馬券内率40%と、今年登録馬が出走予定の前走ローテ別では阪神JF組に続く高い好走率を誇る。昨年もライトバックが7番人気ながら3着しており、伏兵評価が見込まれるヴーレヴーはケアしておきたい。
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