第85回桜花賞(13日/GI、阪神芝1600m)には、阪神JFを制したアルマヴェローチェ、チューリップ賞を優勝したクリノメイ、フィリーズレビュー勝ち馬のショウナンザナドゥらが出走予定。
ここでは「桜花賞2025」の出走予定馬、過去10年データ、過去傾向、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」を随時更新する。
目次
■「桜花賞2025」出走予定・予想オッズ
※五十音順
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枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 予想人気 | 厩舎 | 1 | 1 | ヴーレヴー | 牝3 | 55.0 | 浜中俊 | 30.0 | 10 | 栗東・武幸四郎 | 1 | 2 | エリカエクスプレス | 牝3 | 55.0 | 戸崎圭太 | 4.5 | 3 | 栗東・杉山晴紀 | 2 | 3 | マピュース | 牝3 | 55.0 | 田辺裕信 | 45.6 | 13 | 美浦・和田勇介 | 2 | 4 | ショウナンザナドゥ | 牝3 | 55.0 | 池添謙一 | 11.0 | 5 | 栗東・松下武士 | 3 | 5 | ボンヌソワレ | 牝3 | 55.0 | 川田将雅 | 40.0 | 12 | 美浦・宮田敬介 | 3 | 6 | ビップデイジー | 牝3 | 55.0 | 幸英明 | 8.0 | 4 | 栗東・松下武士 | 4 | 7 | エンブロイダリー | 牝3 | 55.0 | J.モレイラ | 3.8 | 2 | 美浦・森一誠 | 4 | 8 | ウォーターガーベラ | 牝3 | 55.0 | 武豊 | 22.0 | 8 | 栗東・石橋守 | 5 | 9 | アルマヴェローチェ | 牝3 | 55.0 | 岩田望来 | 3.3 | 1 | 栗東・上村洋行 | 5 | 10 | トワイライトシティ | 牝3 | 55.0 | 松山弘平 | 77.7 | 16 | 栗東・杉山晴紀 | 6 | 11 | ミストレス | 牝3 | 55.0 | 坂井瑠星 | 100.0 | 18 | 栗東・矢作芳人 | 6 | 12 | リンクスティップ | 牝3 | 55.0 | M.デムーロ | 13.0 | 6 | 栗東・笹田和秀 | 7 | 13 | チェルビアット | 牝3 | 55.0 | 北村友一 | 60.0 | 15 | 栗東・高野友和 | 7 | 14 | ダンツエラン | 牝3 | 55.0 | 団野大成 | 82.4 | 17 | 栗東・本田優 | 7 | 15 | クリノメイ | 牝3 | 55.0 | 酒井学 | 17.0 | 7 | 栗東・須貝尚介 | 8 | 16 | ナムラクララ | 牝3 | 55.0 | 西村淳也 | 33.3 | 11 | 栗東・長谷川浩大 | 8 | 17 | プリムツァール | 牝3 | 55.0 | 津村明秀 | 52.1 | 14 | 美浦・蛯名正義 | 8 | 18 | ブラウンラチェット | 牝3 | 55.0 | 横山武史 | 27.0 | 9 | 栗東・手塚貴久 |
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※想定オッズは、SPREAD編集部が戦績等により掲載しています。
※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。
■「桜花賞2025」追い切り
追い切り評価:エリカエクスプレス
前走後はレース間をあけてリフレッシュ。1週前にはCWコースで5F62秒6-3F34秒8と、まるでレースかのような猛調教を敢行し、陣営はストレスケアを施してきた。スピード馬にありがちな狂気な一面を同馬も根深く抱えているが、それを払拭するメニューである。その成果はというと、直前の登坂ぶりに表れていた。坂路を馬なりでラスト1F11秒7と自身最速をマーク。
◆詳細記事はコチラ⇒【桜花賞2025予想/追い切り診断】連勝中の素質馬に「S」の最高評価 「乱れもなければ若さも見せず」精神面成長し、GI戴冠へ“視界良好”
追い切り評価:マピュース
不良馬場で行われた1週前のウッドコースでのパフォーマンスがとんでもなかった。水を吸い過ぎて通常よりも2秒は時計のかかる馬場コンデイション。それを苦にするどころか、外めを回りながらも5F66秒4-3F36秒7という好タイムで楽々先着。馬場悪化時のパワー勝負への適性の高さは本物だ。
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■「桜花賞2025」過去10年データ
前走ローテ

[過去10年]桜花賞2025の前走ローテ
最多3勝を挙げている前走阪神JF組は、2021年にはソダシとサトノレイナスが、昨年はステレンボッシュとアスコリピチェーノがワンツーを決めるなど、馬券内率55.6%と率の上でもトップの成績。この組からのポイントはズバリ“前走の着順”で、好走するには前走で連対を果たしているのが絶対条件。特に前走で阪神JFを優勝した馬は【2.1.0.0】と連対率100%。
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人気・配当傾向
過去10年において、1番人気が【1.4.1.4】で、一昨年、9年ぶりに1番人気のリバティアイランドが勝利した。しかし昨年は1番人気のアスコリピチェーノが2番人気ステレンボッシュに敗れて2着。1番人気馬を素直に信頼しづらい傾向で、単勝1.9倍以下でも【1.1.1.2】勝率20.0%はやはり心許ない。2番人気は最多5勝を挙げ、単勝オッズ3.0~4.9倍なら【5.1.0.0】とパーフェクト。今年も混戦模様の桜花賞、上位勢ではエンブロイダリーが人気に推されそうだが、エリカエクスプレス、アルマヴェローチェも競り合い、3.0~4.9倍の2番人気の出現に期待できそう。
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枠順データ・傾向
過去10年、複数勝利を挙げているのが2枠【2.0.2.15】、4枠【2.1.0.17】、5枠【2.2.2.14】、7枠【2.0.2.26】。その一方で、1枠【0.1.3.15】、8枠【0.3.0.27】と極端な枠を引いた馬は勝ち切れない傾向が出ている。ブラウンラチェットは鬼門データを覆せるか。
人気薄激走に目を向けると、6番人気以下は11度の馬券内あり。そのうち5頭が4~5枠と、真ん中付近の枠番だった点は興味深い。窮屈な競馬を強いられる内枠でもなく、距離ロスを強いられる外枠でもない。波乱を狙うならこのゾーンに入った馬をケアする必要がありそうだ。当日8番人気以下想定の4枠8番ウォーターガーベラ、5枠10番トワイライトシティには穴妙味を感じる。
◆詳細はコチラ⇒【桜花賞2025予想/枠順】エリカエクスプレスに「0.1.3.15」の試練 “激走枠”には想定8人気以下2頭がイン
■「桜花賞2025」軸馬/穴馬予想コラム
危険な人気馬:エリカエクスプレス
その勝ちっぷりは見事だったが、フェアリーSの桜花賞への結びつきは乏しいものである。2022年の桜花賞馬スターズオンアースのように、フェアリーS2着からクイーンC2着を経て桜花賞馬に輝いた例はあるものの、フェアリーSから直行で桜花賞に臨んだ馬は過去10年で【0.0.1.6】。好走したのは21年3着ファインルージュただ1頭だ。また、過去10年のフェアリーS勝ち馬のうち、半数の5頭は最後の勝ち鞍がフェアリーSだったという結果になっており、果たしてエリカエクスプレスはどちらに当てはまるだろうか。
◆詳細はコチラ⇒【桜花賞2025予想/危険な人気馬】重賞ウイナーの関東馬に「0.0.1.6」の消し要素 楽勝の前走が“眉唾もの”である理由
データ攻略「ビップデイジーに「4.2.1.3」の高好走率データ」
阪神JF2着、チューリップ賞3着と重賞戦線で大崩れなく走っているビップデイジー。派手なパフォーマンスが目立つ無敗馬やGI馬との比較で地味な印象は拭えないものの、条件不問で馬券外がない安定株だ。そんな同馬に対し、データが導いた結論は?
・前走阪神芝1600m重賞で1番人気かつ3着内【4.2.1.3】
◆詳細記事はコチラ⇒【桜花賞2025予想/データ攻略】ビップデイジーとショウナンザナドゥの「買い or 消し」 “厚く買える”伏兵に軸馬級評価も
血統ペース理論注目馬:クリノメイ
今回想定するエリカエクスプレスが逃げて作り出す血統ペースに対しては、形相遺伝系統がNorthern Dancer系統で合致、そして、小系統であるDanzig系統まで合致していることで適合具合が極めて良好である。更には、両馬とも形相遺伝対象が母母ということで、遺伝の深度・箇所まで合致しているオマケ付きであり、本馬はメンバー中において最も適合性が高い存在である。
◆詳細はコチラ⇒◆【桜花賞2025予想/血統ペース理論】「今なら距離へも対応可能」エリカエクスプレスの作るペースに“絶好の適合具合”を示す1頭とは
■「桜花賞2025」全頭診断
・2枠4番 ショウナンザナドゥ
強行ローテにも映った前走フィリーズレビュー。それでも関東遠征後で馬体重プラス10キロと馬体を戻しつつ、上がり3F最速の脚で突き抜けてみせた。2歳時に芝1600mでで3度の1分33秒台があるように、高速馬場はお手の物。押さえ程度には。
・3枠5番 ボンヌソワレ
前走フィリーズレビューは3着。本レースとの関連性が低い傾向にあるだけに戦前の評価は芳しくないが、600m通過33秒2のハイペースを先行して馬券内に残した点は立派だ。鞍上の川田将雅騎手は2020年以降の阪神芝1600mGI成績が【5.1.2.4】馬券内率66.7%。人気盲点のここは食指が動く。
・3枠6番 ビップデイジー
1番人気に支持された前走チューリップ賞は3着。低調なメンバー構成だっただけに評価が難しいが、クラシック出走に不足ない賞金を持っていたことから前哨戦仕様の仕上げだった可能性が高い。この中間は坂路で4F51秒6、ラスト1F11秒8の自己ベストをマークと状態は良好。上位人気が予想される馬との比較で阪神経験があり、前哨戦を使われたアドバンテージを活かすことができれば差はない。
◆詳細はコチラ⇒【桜花賞2025予想/全頭診断】エンブロイダリーに“馬券内率71%”該当 「5.1.2.4」の想定8人気以下も虎視眈々
■「桜花賞2025」レース概要
開催日:
2025年4月13日(日)15時40分
2回阪神6日目 11R
第85回 桜花賞(GI)
施行条件:
芝右1600m
3歳オープン/国際/牝馬/馬齢
賞金:
1着 1億4000万円
2着 5600万円
3着 3500万円
4着 2100万円
5着 1400万円
■「桜花賞2025」阪神芝1600mコース解説
バックストレッチ半ばからスタートして、外回りのワンターンのコース。スタートから4コーナーに至るまではほぼ平坦に近い。ホームストレッチは473.6メートル(Aコース使用時)だが、残り600メートル標識付近から下り坂が始まるので、直線に向く前からペースが上がることになる。直線は内外広がっての追い比べになり、ゴール直前に坂があるので、惰性での流れ込みは難しい。極端に遅い流れにならない限り、最後は底力が問われる舞台。
■「桜花賞2025」過去プレーバック
2024年 ステレンボッシュ
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 6 | 12 | ステレンボッシュ | 牝3 | 55.0 | J.モレイラ | 1:32.2 | 33.4 | 2 | 2着 | 5 | 9 | アスコリピチェーノ | 牝3 | 55.0 | 北村宏司 | 3/4 | 33.5 | 1 | 3着 | 6 | 11 | ライトバック | 牝3 | 55.0 | 坂井瑠星 | クビ | 32.8 | 7 |
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2023年 リバティアイランド
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 2 | 3 | リバティアイランド | 牝3 | 55.0 | 川田 将雅 | 1:32.1 | 32.9 | 1 | 2着 | 5 | 9 | コナコースト | 牝3 | 55.0 | 鮫島 克駿 | 3/4 | 34.5 | 6 | 3着 | 7 | 14 | ペリファーニア | 牝3 | 55.0 | 横山武史 | クビ | 34.1 | 5 |
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2022年 スターズオンアース
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 4 | 8 | スターズオンアース | 牝3 | 55.0 | 川田将雅 | 1:32.9 | 33.5 | 7 | 2着 | 3 | 6 | ウォーターナビレラ | 牝3 | 55.0 | 武豊 | ハナ | 34.0 | 3 | 3着 | 1 | 1 | ナムラクレア | 牝3 | 55.0 | 浜中俊 | 1/2 | 33.9 | 6 |
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監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長