伊藤美誠、決勝目前の逆転負けは「少し残酷なもの」 修正見せた中国の21歳次世代エースは「番狂わせを起こした」【ITTF男女ワールドカップ】

 

Y.Imoto/SPREAD編集部

伊藤美誠、決勝目前の逆転負けは「少し残酷なもの」 修正見せた中国の21歳次世代エースは「番狂わせを起こした」【ITTF男女ワールドカップ】
伊藤美誠(C)ITTF

卓球の「ITTF男女ワールドカップ」は19日、女子シングルスの準決勝が行われ、世界ランキング9位の伊藤美誠(スターツ)は同7位の蒯曼(中国)と対戦。3-4で敗れ、決勝進出を逃した。

序盤の2ゲームを連取するなど、決勝進出も視界に入ったなか21歳の次世代エースに敗れた伊藤。中国メディアもこの一戦を振り返っている。

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■日本女子最高の3位

伊藤は大藤沙月(ミキハウス)に勝利してメダルを確定。迎えた中国の新星である蒯曼との戦いでも、立ち上がりからフォアハンドで押し込むシーンが目立つなど、11-9、11-6と先手を取り、一度は同点に追いつかれたものの、第5ゲームも取り返し王手をかけた。

しかし、試合途中から巧みな修正力を見せた蒯曼に徐々にペースを握られると、フルゲームにもつれた第7ゲームは7-7から連続失点。あと一歩のところで決勝進出を逃した伊藤は試合後に涙も見せた。

中国メディア『捜狐』は「蒯曼が番狂わせを起こした」と逆転劇に触れつつ、「伊藤美誠にとって、この敗北は少し残酷なものとなった。これは彼女にとってワールドカップ決勝に進出する最高のチャンスだったが、残念ながら彼女はその機会を逃してしまった」と悔しい逆転負けで敗れた日本の24歳を評した。

今大会4選手が参戦した日本女子のなかで唯一の表彰台入りを果たすなど、存在感を放った伊藤。健在ぶりを見せつけていたなか、最後はあと一歩のところで白星を逃すこととなった。

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