JRAは16日、第20回ヴィクトリアマイル(GI、東京芝1600m)の枠順を発表した。
海外遠征からの国内復帰戦となるアスコリピチェーノは8枠17番、大阪杯13着から巻き返しを図るステレンボッシュは1枠2番、待望のGIタイトルを狙うボンドガールは5枠10番から発走する。
◆【ヴィクトリアマイル2025予想/データ攻略】サフィラとボンドガールの「買い or 消し」 阪神牝馬S組2頭で“メイチ狙い”は
■馬券の中心になるのは2~5枠
過去10年、最多5勝を挙げるのが3枠で【5.0.1.14】勝率25.0%、単勝回収値211をマーク。勝ち馬はストレイトガール、アドマイヤリード、グランアレグリア、ソダシ、ソングラインでグランアレグリア以外は4番人気以下。続くのは2枠の2勝で【2.1.2.15】。ほか勝ち星は5~7枠が1勝ずつを挙げる。
3枠が抜けた成績ではあるものの、アドマイヤリードを除けば皆GI勝ちまたは好走歴がある馬ばかり。その点を考慮するとラヴェルやミアネーロは実績不足だが、勝ち負けまではどうかも3着の押さえ候補として一考。2枠は中団から進んだ馬が【2.0.2.5】複勝率44.4%をマーク。内で脚を溜めて直線空くのを待つしかないが、我慢ができればチャンス十分といったところ。内で器用に競馬ができるアルジーヌは武器を活かせる好枠を引き、評価を上げておきたい。
死に枠はないものの、1枠は【0.0.2.17】と連対なし、7枠が【1.0.1.25】で複勝率7.4%はもっとも悪い。6枠も【1.1.0.18】で、単勝回収値7、複勝回収値15と、勝ち星がある枠の中で単勝回収値が最も低く、複勝回収値も最低。ステレンボッシュは1枠にイン。このレースが得意な戸崎騎手はマジックキャッスルで1枠から3着した過去があるものの、割り引きは必要そう。
4枠と5枠はそれぞれ【0.2.1.16】、【1.3.0.15】と合わせて連対6回は優秀。昨年はテンハッピーローズが5枠から勝利し、好走馬7頭中6頭が4番人気以下で2桁人気馬が4頭も含まれる。後方一気や逃げといった極端な脚質だと結果が出ていないが、先行または中団からレースを進めた馬が【1.5.2.18】複勝率30.8%の成績を収める。ボンドガールはじっくり運べる好枠を手にしたか。決め手のあるワイドラトゥール、先行好位にもつけられそうなアドマイヤマツリは穴の資格あり。
8枠は勝ち星こそないが【0.3.2.23】と6枠7枠よりも好成績。このうち、5番人気以内が【0.3.1.1】なので、人気サイドが取りこぼしていることが多い実情ではあるが、外枠だろうが軽視は禁物。むしろ複勝率80.0%を誇るのだから軸候補になる。アスコリピチェーノとクイーンズウォークを消すのは危険。
◆【ヴィクトリアマイル2025予想/追い切り診断】絶好時と遜色なしで「S」の最高評価 「穴ならコレ」渋太さ最大限に引き出す意欲的な攻めに“太鼓判”
◆【ヴィクトリアマイル2025予想/全頭診断】アスコリピチェーノとボンドガールの評価は馬場次第 “押さえるべき”想定10人気以下は
◆【ヴィクトリアマイル2025予想/追い切り診断】“打倒アスコリピチェーノ”一角に高評価「A」 雨は歓迎、時計以上の迫力に「いよいよ完成期」