メッツのフアン・ソト外野手は19日(日本時間20日)、敵地フェンウェイパークでのレッドソックス戦に「2番右翼」で先発出場。4打数1安打1盗塁だった。試合は先発の千賀滉大投手が6回5安打3失点と試合を作ったが、1-3で敗れている。
ソトは開幕から打撃が振るわず、ここまでキャリアワーストの滑り出し。試合後には走塁面での“怠慢プレー”も指摘された。15年総額7億6500万ドルの超大型契約を結んだ1年目のシーズンで、厳しい視線が注がれている。
◆【実際の動画】「確信歩き」のソト、打球はフェンス直撃でまさかの単打に!連日の怠慢走塁に米メディアから非難集中!
■打った瞬間に確信歩きも……
問題のプレーは6回表。先頭打者で打席に入ったソトは、レッドソックス2番手ジャスティン・ウィルソン投手の6球目外角フォーシームを強振すると、角度29度で左翼方向へ高々と舞い上がった打球を見届けるように、自信満々の確信歩き。ところが強風の影響を受けて、フェンスに跳ね返って単打に。スタートが出遅れたソトは、二塁へ到達できなかった。
その後ソトは二盗に成功して得点圏に進んだものの、後続は続かず。チャンスが潰えたメッツはこの日、1-3でレッドソックスに敗れた。
■本人は意に介さず、指揮官は渋い表情
試合後にメディアの取材に応じたソトは、「かなり強く打ったんだ。(レッドソックス本拠地の左翼フェンス)グリーンモンスターは本当に浅いからね。二塁に行こうとしたけれど、間に合わなかった」とコメント。もっと素早く走り出す意識が必要だと思うかと記者に問われると、「自分では結構しっかり走っていたと思うよ。今日のプレーを見ていれば、それは分かるはず」と、意に介していない様子だった。
一方で、指揮官のカルロス・メンドーサ監督は「彼とは話し合うつもりだよ」と返答。「今夜のようなプレー……打った瞬間に手応えがあるような当たりを放つ選手と言えば、まさにフアンだ。ただ今日は風もあったし、この球場みたいな場所ではすぐに走り出さないといけない。どこでもそうだが、特にここではね。その点について話し合うよ」と、渋い表情を見せた。
MLB公式のメッツ担当アンソニー・ディコモ記者によると、ソトの走塁姿勢が問われたのは2日連続とのこと。18日(同19日)のヤンキース戦では、最終打席で二遊間方向への打球を打ったが、二塁手DJ・ルメイヒュー内野手に好捕され間一髪でアウトに。この時も走り出しが遅く、全力疾走を怠ったと非難が集まっていた。
ソトは今季ここまで、打率.246、8本塁打、20打点、OPS.815の成績。堅実な働きは見せているものの、メジャー史上最高額を誇る高給取りのパフォーマンスではない。新天地で周囲の厳しい評価を覆せるか。
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