卓球の世界一を決める「ITTF世界卓球選手権ファイナルズ・ドーハ大会(個人戦)」は21日に混合ダブルスの準々決勝が行われ、吉村真晴(SCOグループ)、大藤沙月(ミキハウス)ペアは第1シードの林詩棟、蒯曼(中国)ペアと対戦。ゲームカウント3ー1で勝利してベスト4に進出。今大会の日本勢メダル1号となった。
◆【実際の映像】吉村真晴、大藤沙月の“大吉ペア”が大金星 中国の世界1位ペアを下した瞬間と会心ガッツポーズ
■際立った両者のコンビネーション
今大会持ち味であるサービスを武器にオールストレート勝ちでベスト8に進出した吉村、大藤。吉村は自身4度目、大藤は初の混合ダブルスでのメダルをかけて中国ペアと対峙した。
第1ゲームは両ペアがポイントを取りあい3-3の立ち上がり。吉村がサービスエースを沈め、大藤もフォアハンドを林詩棟相手に決めるなど、一度は離された展開を逆転するなど対応する。しかし、8-7のリードから3ポイントを沈められるとそのまま8-11で先手を取られる。
第2ゲームはサービスから2ポイントを奪うなど、日本ペアが3-0とリードする。4-2からは吉村が中陣のラリーを制するなど、序盤のリードを活かしながら点数を重ねる。蒯曼が3-7からYGサービスを見せてポイントを奪うなど、中国ペアも変化を見せるが、先にゲームポイントを握った吉村、大藤ペアが11-5で奪い返す。
第3ゲームも序盤に3連続ポイントを奪うなど吉村、大藤ペアが優位に立つ。4-3と迫られるが吉村がラリーを制するなど点差を離すが、直後に迫られると7-6で日本ペアがタイムアウト。その後追いつかれるが、大藤、吉村ともにラリーで奮闘しゲームポイントを奪う。中国ペアの粘りに遭いデュースにもつれ込むが、最後はラリーから吉村がフォアを沈め13-11で逆転する。
第4ゲームは2-2から大藤のつなぎのラリーを吉村が仕留めるなど、日本ペアが抜群のコンビネーションを見せ、5-2とリードしたところで中国ペアがタイムアウト。大藤のサービスエースが決まるなど、8-3とリードを広げる。
中国ペアの粘りに遭い、5連続失点で同点に追いつかれるが、その後踏みとどまりマッチポイントに。デュースもつれ込んだなか、大藤がラリーからのフォアを沈め、吉村が最後はラリーを制する。12-10でものにしてベスト4への勝ち上がりを決めた。
吉村は2015年、17年、19年大会に続き自身4度目の混合ダブルスメダルを確定。大藤は初出場での表彰台を決めた。快進撃を見せる日本の“大吉ペア”の戦いには注目が集まる。
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