【日本ダービー/危険な人気馬】皐月賞ハイパフォーマンスも「黄信号」 歴史が物語る“凡走”に終わった臨戦とクラシックディスタンスへの懸念

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【日本ダービー/危険な人気馬】皐月賞ハイパフォーマンスも「黄信号」 歴史が物語る“凡走”に終わった臨戦とクラシックディスタンスへの懸念

6月1日、3歳世代の頂上決戦、第92回日本ダービー東京優駿/GI、芝2400m)が東京競馬場で行われる。

今年は、皐月賞馬ミュージアムマイルが2冠制覇にチャレンジ。対するは、ホープフルS覇者で皐月賞2着のクロワデュノールや、同3着マスカレードボール、同4着ジョバンニ、同5着サトノシャイニングなどが、リベンジを狙う構図。別路線では、青葉賞2着のファイアンクランツや、プリンシパルSを制したレディネスといったトライアル組、毎日杯を勝ったファンダム、京都新聞杯を制したショウヘイなどが、逆転Vを狙う。

そんな中、クラシック2冠を狙うミュージアムマイルが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■「皐月賞馬に絶対的な信頼できず」の理由とは

ミュージアムマイルの皐月賞は、鮮やかな勝ちっぷりだった。中団に位置し、ファウストラーゼンがマクる展開にも動じず、クロワデュノールをマークする形で我慢。直線でライバルが抜け出すのを見計らってスパートすると、一気に弾けてねじ伏せる強い勝ち方。勝ち時計1分57秒0はレースレコード決着で、今度は追われる立場となり2冠制覇を狙うこととなる。

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前走は鞍上モレイラの好騎乗による面も大きかったが、今回はレーンに乗り替わる。2023年タスティエーラを、テン乗りでダービー制覇へ導いている名手だけに、鞍上への不安はない。しかし、タスティエーラと事情が違うのは、2冠制覇を目指すにあたっての乗り替わりという点だ。

1984年のグレード制以降、皐月賞とダービーを両方制しているのは11頭いるが、全馬同じ騎手が継続で騎乗して達成されている。一方、皐月賞を制して、ダービーで乗り替わって2冠制覇に臨んだのは4例あるが、いずれも2番人気以内に支持されたにも関わらず、【0.0.0.4】とすべて馬券圏外に敗れている。

レーンも2019年の皐月賞馬サートゥルナーリアにテン乗りでダービーに臨み、4着に敗れた過去がある。乗り替わりで2冠制覇へ臨むのは、かなりの重圧がかかることになり、それを跳ね返すことができていないのが、歴史上物語っている。

また、ダービー馬はダービー馬から、とはよく言われる格言であるが、過去10年の優勝馬の父は、ディープインパクトの5頭を筆頭に、キングカメハメハの2頭など、父はいずれも現役時代にダービーで3着以内に好走していた馬たち。一方、ミュージアムマイルの父リオンディーズは、現役時代のダービーは5着。さらに、産駒のデビュー以降、東京芝2400mでは【0.0.1.7】と勝ったことのない条件で、血統面でもクラシックディスタンスへの不安が大きい。

ちなみに、過去10年でキャリア6戦馬の成績は【0.0.3.24】で、勝ち馬を輩出しておらず、キャリアの多さもミュージアムマイルにとってはネックとなる材料。東京は初体験で、左回りも勝っておらず、コース適性への不安材料も残る。これらの点を踏まえると、2冠制覇へは黄信号が灯っている印象があり、人気ほどの信頼度はないと考え、少なくとも「頭」勝負は避けたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

izukawaya

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