【MLB】「直球を投げてこないと思った」大谷翔平のスイーパーを粉砕したゲレーロJr. なぜ読み切ることができたのか、その理由とは……

【MLB】「直球を投げてこないと思った」大谷翔平のスイーパーを粉砕したゲレーロJr. なぜ読み切ることができたのか、その理由とは……
ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.(C)Getty Images

ブルージェイズブラディミール・ゲレーロJr.内野手は28日(日本時間29日)、ドジャースとのワールドシリーズ(WS)第4戦に「2番一塁」で先発出場。3回の第2打席で、大谷翔平投手から逆転2ランを放ち、チームの快勝(6-2)に貢献した。これで対戦成績は2勝2敗のタイとなった。

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■「オオタニを尊敬している」

0-1で迎えた3回1死一塁、ゲレーロJr.は大谷の甘く入った4球目スイーパーを豪快に振り抜いた。打球は左中間席に飛び込み、今ポストシーズン(PS)で自身7本目となるアーチとなった。

同一PSでの7号は球団記録となり、試合後の会見で満足気な表情を浮かべた。「前にも言ったが、オオタニのことは本当に尊敬している」と強調。「彼と私は、今回のWSにおいて主役のような存在として見られていることは分かっている。でも、一端グラウンドに入ったら、我々は勝負するだけ。たまたま、今夜は彼から本塁打を打ったが、すごく気持ち良かったよ。彼は本当に優れたアスリートだ」とし、好敵手・大谷とのマッチアップを振り返った。

その上で、勝負のポイントにも言及。「あの打席の3球目、直球をファウルにしたんだけど、自分自身でいいスイングができたと思った。同時に、そのファウルを打った瞬間、『これでもうあの直球は投げてこないな』と感じたんだ」とし、変化球待ちになっていたことを明かした。

■「決定的なスイングだった」

ジョン・シュナイダー監督も主砲の一振りを絶賛。「(ゲレーロJr.の)スイングはまさに一流だった。あのスイングは本当に大きかった。昨夜、オオタニの素晴らしい打撃パフォーマンスに注目が集まり、翌日にはそのオオタニがマウンドに立っている。そんな中で、あの一振りは本当に大きかった。チームに勢いをもたらす、決定的なスイングだったよ」とし、流れを変える一撃になったと指摘した。

アーニー・クレメント内野手も試合後、「我々には、(ゲレーロJr.をはじめ)特別な選手たちが多くいる。普通のチームなら、昨日の延長18回の敗戦から立ち直れず、今日は心が折れていたと思う。でも、我々は普通じゃないんだ。野球界で最高のチームだと思っているよ」と自信をみなぎらせた。

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主砲ゲレーロJr.の一発、それも大谷から……。ブルージェイズには最高の、ドジャースには最悪の本塁打となった。

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