天皇賞・秋は過去10年、1番人気が7勝を誇り、敗れた年も2番人気が2勝、3番人気が1勝。比較的、平穏決着の傾向にあるが、近年はイクイノックス、アーモンドアイ、ドウデュースというスーパーホースが結果を出しているに過ぎない。
今年、複数のGI勝利があるのはタスティエーラのみ。過去にはスピルバーグ、ジャスタウェイ、エイシンフラッシュ、トーセンジョーダンと単勝オッズ10倍以上が4連勝した時期もあり、実力拮抗メンバーの今年は波乱含みと見る。
本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「アーバンシック」を取り上げる。
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■アーバンシック
昨年はクラシック皆勤の末、菊花賞を制覇。この菊花賞で負かした相手が後に活躍を続け、ハイレベルの一戦だったことを証明したが、肝心の同馬はその後3連敗を喫した。しかし、有馬記念はスローペースの出負けに加え、直線は行き場がなくの6着。続く日経賞では単勝1.7倍の支持を受けながらアラアラの3着に敗れ、宝塚記念は見せ場なく14着と大敗した。
それでも今年2戦の敗因を馬場に求めることはでき、高いパフォーマンスを魅せたのは、東京芝2000m1分59秒4の好時計をマークした2歳時の百日草特別、レコード決着の皐月賞、下級条件でも好時計連発の日だったセントライト記念、芝のクッション値「9.9」を示した菊花賞だった。
とくに百日草特別はラスト4F11秒9-11秒7-11秒5-11秒3とゴールに向かって加速する展開を後方一気で上がり3F33秒2の差し切りV。府中の決め手勝負は合うクチだ。乗り難しい面がある馬だけに、あたりが柔らかいと定評のA.プーシャン騎手とのコンビは面白く、実際、稽古では息ぴったりのコンタクトを披露している。
ハイレベルと言われる現4歳世代は、ダービー馬ダノンデサイル、春の天皇賞馬へデントール、凱旋門賞5着のビザンチンドリームらが不在。宝塚記念では適性差でメイショウタバルに完敗したが、舞台が替われば菊花賞馬の出番が回って来ても不思議はなく、この下馬評なら黙って買いの判断だ。
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