【天皇賞秋/危険な人気馬】古馬筆頭格に「0.1.3.6」の現実と、東京コース不安の戦績と血統に「ドラマなし」の判断

【天皇賞秋/危険な人気馬】古馬筆頭格に「0.1.3.6」の現実と、東京コース不安の戦績と血統に「ドラマなし」の判断

今週は秋の中距離王決定戦、第172回天皇賞・秋(GI、芝2000m)が東京競馬場で行われる。

今年は、春の宝塚記念覇者メイショウタバルをはじめ、香港のクイーンエリザベス2世Cを制した2年前の日本ダービー馬タスティエーラや、今年の皐月賞馬ミュージアムマイルなどGI馬7頭がエントリー。頂上決戦にふさわしい豪華メンバーが集結した。

そんな中、GI馬に上り詰めたメイショウタバルが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

◆【天皇賞秋2025予想/追い切り診断】3歳世代に立ちはだかる古豪に「S」の最高評価 我慢が利いて高いデキに到達 「圧勝まで視野」

■逃げ馬は勝てない秋の盾

前走の宝塚記念では、圧巻の逃走劇を見せ、後続に3馬身差をつける完勝で、待望のGI初制覇を果たしたメイショウタバル。馬主の松本好雄氏に久々のGIをプレゼントすることとなり、感動も生んだ一戦となった。今回は古馬の筆頭格として、3歳勢や古馬のライバルを迎え撃つ立場となるが、強い勝ち方を見せる時もあれば、2桁着順にあっさり沈むこともあり、買い時の難しい1頭ではある。

【動画】宝塚記念2025 メイショウタバル×武豊騎手

天皇賞・秋は東京芝2000mのレースでありながら、東京芝2400mでの実績が大きくモノをいう舞台。実際、2017年以降の勝ち馬は、すべて芝2400mでのGIで連対歴があった馬が勝っており、親和性が高い。メイショウタバルはダービーが出走取消で距離は未経験、加えて、東京コースも初経験となり、コースへの適性という点も未知数で、この点は決してプラス材料ではないだろう。

また、天皇賞・秋は逃げ切り勝ちが極端に少ない点も特徴的。1984年のグレード制導入以降、逃げ馬が勝ったのは87年ニッポーテイオー、91年プレクラスニーの2勝のみで、プレクラスニーはメジロマックイーンの降着による繰り上げ優勝。事実上、逃げ切ったのはニッポーテイオーのみだ。

過去10年では逃げ馬は【0.1.3.6】の成績で、馬券圏内の4頭は、いずれも着順より人気のない伏兵によるもの。メイショウタバルは、宝塚をはじめ毎日杯や神戸新聞杯と、勝ったレースはいずれも逃げ切り勝ちと、逃げてこそ結果を残せるタイプだけに、よほど展開に恵まれないと厳しい戦いが予想される。

ちなみに、武豊騎手が天皇賞・秋で逃げたケースといえば、悲運に終わった1998年サイレンススズカをはじめ、2013年トウケイヘイロー、16年エイシンヒカリと、これまでに3つのケースがあり、いずれも芳しくない結果に終わっている。

血統面でも祖父ステイゴールドから連なる系統は、天皇賞・秋とは相性が良くない。これまでに【0.1.1.11】の成績で、勝ち馬は輩出しておらず、2012年2着フェノーメノが最高着順。父ゴールドシップも、東京芝での牡・セン馬は重賞で未勝利。それどころかオープンも勝っておらず、芝2000mに限ると、条件クラスでさえ勝っていない。この点も、メイショウタバルにとってはマイナス材料だろう。

これらのことを踏まえ、逃げ馬にとって厳しい天皇賞・秋というレースで、初体験となるコースや血統面での相性の悪さなど、手を出しにくい要素が揃っている。それでも「メイショウ×武豊の逃げ」にドラマを抱く競馬ファンは多いはずであり、オッズ妙味もない。少なくとも「頭」勝負は避けたい。

天皇賞・秋2025 最新予想コラム一覧

【馬柱】直近5走成績、展開予想、過去10年、大口投票も一目瞭然!

天皇賞・秋 出走表

KBSファンタジーS 出走表

【出走表一覧】今週末の各レース馬柱はこちら

特集・有名人予想・大口投票まとめなど

◆【一覧】芸能人・予想家の「天皇賞・秋2025」本命・注目馬予想まとめ 「GI連勝中」気になる好調◎は?

◆【一覧】「天皇賞・秋2025」大口投票パトロール マスカレードボールに支持集まるが…… 単勝「210万円」など高額投票も発生

◆【天皇賞秋2025予想/AI見解】AI高評価の「本命・妙味・穴馬」と「消し」は? タスティエーラ、ミュージアムマイル、ブレイディヴェーグなど注目馬ピックアップ

◆【ブリーダーズカップ2025/オッズ情報】気になる海外ブックメーカー最新情報を随時更新 国内馬券発売は3レース…JRAオッズと海外オッズの“乖離”も要注目

◆【天皇賞秋2025特集】「皐月賞馬ミュージアムマイルら3歳勢が古馬に挑む」出走予定・枠順・追い切り・予想オッズetc.

◆【天皇賞秋2025予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ

追い切り評価

◆【追い切り診断】3歳世代に立ちはだかる古豪に「S」の最高評価 我慢が利いて高いデキに到達 「圧勝まで視野」

◆【追い切り診断】高評価「A」はミュージアムマイルかマスカレードボールか 数字以上の迫力を示し「デキは100点満点」

データ分析・枠順傾向・穴馬など

◆【穴馬アナライズ】一変の気配漂う実績馬に前日“10人気”前後のオッズ妙味 この下馬評なら「黙って買い」の判断

◆【データ攻略】ミュージアムマイルとマスカレードボールの「買い or 消し」 人気濃厚3歳馬で「0.0.1.4」該当は

◆【枠順傾向】タスティエーラは5勝の4枠も「0.0.1.11」該当の可能性浮上 外枠から積極的な競馬をした“穴馬に残り目”

◆【前走ローテ】マスカレードボールら3歳馬2騎に明暗、穴傾向の唯一該当馬に“8人気3着”再現あり

【無料】全頭診断、外厩リスト…あわせて読みたいWinsightコラム

◆【天皇賞秋2025予想/全頭診断】人気盲点のGI馬に「4.2.0.0」 不安要素目立つメイショウタバルは“バッサリ消し”も

◆【ファンタジーステークス2025予想/全頭診断】“馬券内率50%超”データ該当2頭が軸候補 GI級の上がり3F示す伏兵も要警戒

◆【天皇賞秋2025/外厩リスト】たっぷり休養のメイショウタバルが「軽快な走り」 ロイヤルファミリーと歓談の鞍上と秋の盾へ“虎視眈々”

◆【パトロールビデオ班/前走不利まとめ 10月第4週】先週の主な「前走不利」は? 菊花賞・ジョバンニ「内ラチ沿いで包まれて身動きが取れず」

◆【トレセンのウマい話】「復活か、正常か」2週連続GI制覇で問われるルメール騎手の“今” 5勝挙げる天皇賞秋で3連勝なるか

◆【天皇賞秋2025予想/DATAピックアップ】過去10年中9勝を挙げる“前走1番人気” 穴馬発見のキーワードは「前走からの落差」にあり

izukawaya