【競馬】阪神JF 無傷3連勝ソダシ&メイケイエールら、有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!

先週の「チャンピオンズC」は“万全とは言えない”と当欄で指摘した断然人気クリソベリルが直線で伸びあぐね4着。“この中間はひと味違う”とご紹介したチュウワウィザードが4番人気ながら快勝しましたね。

先週印象的だったのはレース当週の追い切りを坂路からCWの併せ馬に切り替えてきたチャンピオンズC、インティの激走(10番人気⇒3着)。そしてこちらも同様にレース当週追いをウッドからポリに切り替えていたステイヤーズSのオセアグレイトが7番人気⇒1着だったこと。調整パターンの変更というのは、苦し紛れ感があり評価しづらいところなのですが反面一変の可能性も秘めている。それを思い知らされた2日間でした。今後穴馬探しの参考として、頭に入れておくべき要素かもしれません。

さて今週は2歳女王決定戦「阪神ジュベナイルF」。この一戦の有力馬について、中間調整と最終追い切りのジャッジをお届けします。最後には「プラスワン」として調整面から狙える穴馬もご紹介。

みなさまの重賞攻略のお役に立てば幸いです。どうぞご参考になさってください。

■ソダシ

【中間調整】札幌2歳Sをレコードで制覇。その後放牧で緩めるかと思われたが、在厩調整でアルテミスSに挑み、そのレースも快勝して無敗の3連勝で来ている。好リズムを崩したくないということか、今回の中間も在厩で調整。“今風”ではないが、時間を掛けての丹念なケアを得意とする厩舎だからこその選択だろう。中間は坂路でリラックスさせ、コース追いでは本番へ向け逆算して負荷を強め、レースが近いこと徐々に意識させる調整内容。多少狂いが出そうなものだが、鞍上との意思疎通が抜群なのか速くもなく遅くもない想定した時計で走れているあたりは好感。1週前のコース併せ馬で一進一退の追い比べから抜け出し、これでほぼ万全の仕上がり。

【最終追い切り】最終追いは不動の主戦・吉田隼人騎手を背に坂路単走。先週の段階で既に出来上がっているので、まさに息を整える程度だった。この日陣営からのオーダーは“馬なりで4F55秒”だったが、実際の時計は54秒9とほぼドンピシャ。緩いペースにも重苦しさを感じさせず、涼しげに走り切ったあたり、精神面で2歳離れしたものがありそう。

【見解】札幌2歳Sを走って以降、放牧なしでここまで来ており“見えない疲れ”を懸念したくもなるが、稽古の順調さと実際の動きからは不安をまったく感じさせない。心身ともに強靭で、それを陣営として信頼しているからこその調整過程。万全の仕上がりだ。

総合評価「A」

■メイケイエール

【中間調整】こちらはソダシの1週間後にファンタジーSをレコードV。その後は放牧に出さず、課題である精神面の調整に取り組んできた。序盤は坂路で終い重点。極端に行きたがる面は多少なりとも解消したようで、脚を溜める感覚を徐々にモノにしているよう。1週前にこの中間初めてコースに下ろし、4Fからの時計で素軽く伸びた。そして5日土曜に坂路4F51秒6を馬なりでマークし、これでほぼ鍛錬は完了。

【最終追い切り】最終追いはコース4Fからの時計。やはり折り合いを教え込むことを主眼に、騎乗した武英師が制御しスムーズに駆け抜けた。秘めた闘争心をうまく抑え込めている印象で、中間の調整はひとまず功を奏したようだ。

【見解】前走で精神面の危うさを見せたため、テンション面にひたすら気を配った調整に終始。軽めの負荷でも仕上がるタイプなので、馬なりオンリーで基本は問題ないがやはりGIを走るにあたってはある程度負荷を掛け、基礎能力や心肺機能を鍛錬して欲しかった感はある。前走時も危うさを抱えており、馬なりではあったが6Fからのコース追いを3本こなせていた。それを考えるとこの中間4Fからを2本だけというのはいささか寂しい。ポテンシャルは文句なしだが、やはりその点は気になる。

総合評価「B」

■サトノレイナス

【中間調整】4カ月ぶりだった前走がゲート内からチャカチャカし出遅れてしまったが結局快勝という、課題と素材の大きさの両方をアピールした内容だった。そこから放牧に出されこのレース一本に絞って牧場で調整、11月20日に帰厩している。帰厩直後は坂路で脚慣らしをこなし、以降はウッドコースでの併せ馬を順調に消化。時計もまずまずのものが出ており、馬なりオンリーであるがそれなりの負荷が掛かっているし、体力の全体的な底上げははかれたようだ。1週前追いでは古馬2勝クラスを追い、相手が動かなかったにせよ楽にパスして先着フィニッシュを果たしている。

【最終追い切り】ウッドコースで先に行く2頭を追う3頭併せ。タイトにインを突くのではなく大きく開いた内めに進路を取ると馬なりのまま1頭に先着、1頭に遅れ入線でフィニッシュした。時計はやや見栄えはしないが輸送を考え、あえてセーブしたものだろう。もう少し促せば先着できるだけの余力はあったはずだ。

【見解】これまでの2連勝中同様、週2本の併せ馬を順調にこなせており体調面はすこぶる良好と見ていいだろう。ただし最終追いで手前のチェンジにややぎこちなさがあり、ゴール手前でいったん抜いた相手に差し返されたあたり、まだ気持ちが完全に乗り切っていない感がある。恥ずかしくない走りはできるだけの態勢にはありそうだが、初の関西輸送と天秤にかけ、攻め切らないほうを取ったのがどう出るか。

総合評価「B」

■プラスワン! アオイゴールド

【中間調整】11月22日の赤松賞を3着で終え、ここへは中2週。使われ続けているが体を減らしていないようにレースを経るごとに調子に乗ってくるタイプか。中間は1本のみだが、同じレースに出走する僚馬ウインアグライアを手応え圧倒で引っ張り楽に併入。疲れを一切感じさせず、高いレベルでの好調維持をアピールした。

【最終追い切り】ポリトラックに入り、2歳未勝利を追走。外を回してアオり、脚力と勢いの違いを示すように楽々先着を果たした。稽古駆けする馬だが、それでも馬なりで6F63秒8は速い。

【見解】父ゴールドシップ譲りのズブさなのか、前走時にビシビシ追われた効果がワンテンポ遅れてここで出てきた印象だ。使われ続け目下最高潮のデキと見たい。

総合評価「S」

著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター

競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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