第126回・愛オークス(GI、芝約2400m)は17日、アイルランドのカラ競馬場で行われ、ディープインパクト産駒のスノーフォール(牝3、A・オブライエン厩舎)が優勝した。勝ちタイムは2分34秒36(良)。
8頭立ての1番ゲートから発走したスノーフォールは道中インの4、5番手を追走。直線で外に持ち出すと、あとは独走状態。あっという間に後続を突き放し、最後は2着のディヴァインリーに8馬身1/2の差をつける圧勝だった。
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■欧州競馬に「ディープ旋風」
スノーフォールはレース史上最大の16馬身差で圧勝した6月の英オークス(GI、芝約2400m)に続くGI2連勝とし、距離延長となった3走前のGIII・ミュージドラSから2000m以上のレースで3連勝。通算10戦4勝。
鞍上のライアン・ムーア騎手は、2010年にスノーフェアリーで制して以来の愛オークス制覇。英愛オークスのダブル制覇は凱旋門賞2勝の名牝・エネイブル以来、4年ぶりとなる。
ディープインパクト産駒は、2020年に仏オークス(ファンシーブルー)、21年に英オークス(スノーフォール)を制覇しており、これで英愛仏の欧州3カ国オークス制覇。前日16日にはニューマーケット競馬場の1レース(芝約2000m)でも、エリザベス女王が所有するディープインパクト産駒のポートフォリオ(牝3、M・スタウト)が勝利するなど、欧州競馬に「ディープ旋風」が吹き荒れている。
今年、欧州最高峰の凱旋門賞には、日本調教馬としてグランプリ3連覇の牝馬クロノジェネシスが参戦予定だが、その前に立ちはだかるのは欧州のディープインパクト産駒となりそうだ。
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文・SPREAD編集部