浦和学院(南埼玉)の渡邉勇太朗投手が初戦に続き2試合連続で好投を見せた。
全国高校野球選手権大会3回戦で二松学舎大付(東東京)と対戦した浦和学院は、渡邉投手が相手打線を5安打、10奪三振、無失点に抑える好投を見せたこともあり6-0で快勝した。
初戦は仙台育英を6回3安打、7奪三振、無失点に抑えており今大会15イニングを投げて無失点ピッチングが続く。
渡邉投手が好投を続ければ続けるほど高校野球ファンの目は自然と背番号に集まる。今大会の渡邉投手はエースナンバーの1ではなく11をつけており、SNS上では「浦学の渡邉くんってエースではないの?」「エースナンバーでもいいやろこれ」「なんで渡邊君エースナンバーじゃないの??」と注目されていた。
浦学の渡邉くんってエースではないの?
このレベルが控えって層厚すぎないか— ひなた (@wakahinata) 2018年8月16日
浦学強い
11番のピッチャーめっちゃいい
エースナンバーでもいいやろこれ— 松永和也 (@mattsun1024) 2018年8月16日
浦学あんま詳しくないんだけどなんで渡邊君エースナンバーじゃないの??
他に良いピッチャーおるん??— よーま (@ryoma_fever) 2018年8月16日
プロも注目の2枚看板だった佐野涼弥と渡邉勇太朗
この世代の浦和学院はもともと最速149キロ右腕の渡邉投手と、キレ味鋭いスライダーを武器に三振の山を築く左腕・佐野涼弥投手がプロも注目する2枚看板だった。
佐野投手は、最速143キロの速球とスライダーの組み立てで打者を切って取る姿から、桐光学園時代の松井裕樹投手(楽天)を彷彿させると評判だったが、昨夏の埼玉県大会決勝では大乱調。
リリーフ登板からの連続四死球で花咲徳栄に敗れ甲子園への道を閉ざしてしまった。試合後には精神的な理由から動作に支障をきたす『イップス』に近い状態に陥る。
そこからの復帰を目指したが春先に肩を痛めてしまい、今夏はマウンドに上がっていない。それでも持ち前の長打力を買われ外野手で起用された佐野投手は、今夏の南埼玉大会優勝に貢献し甲子園では5番・レフトでプレーしている。
2年生時の輝きを知る高校野球ファンからは、「浦学は左の佐野が本調子なら、大阪桐蔭といい試合しそうってのは思った」「浦学は佐野が調子戻せばマジで優勝狙えそうだな」「個人的にこの世代の浦学のエースは佐野。それくらい県でずっと無双していたから」と復活を望む声も出ているが、点差が開き4投手を登板させた仙台育英戦でも佐野投手はマウンドに上がっておらず、今夏の登板は難しそうだ。
でも、個人的にこの世代の浦学のエースは佐野。それくらい県でずっと無双していたから。
— NK (@marmarmorimori) 2018年8月16日
2枚看板が揃って離れたマウンドを守った河北将太
佐野投手の離脱により左右のエースから、絶対的なエースに一皮むけることを期待された渡邉投手だが、2018年3月に右ヒジを痛め春季埼玉県大会ではベンチから外れる。
5月の関東大会では復帰して千葉黎明との試合に先発登板するも状態が万全かは疑問も残るところだった。
タレント軍団の大阪桐蔭に迫るチームがあるとすれば、今年は浦和学院だと思っていた。ドラフト候補の佐野涼弥投手、渡邉勇太朗投手の二枚看板に、主砲・蛭間拓哉選手など全国屈指の陣容。でも春の県大会では佐野、渡邉両投手はベンチ外。大会前から故障・不調の噂があったけど、まさかベンチ外とは…。
— 菊地選手 (@kikuchiplayer) 2018年4月26日
2枚看板が1枚に減り、残った1枚も故障明けで不安がのこるなか、安定感ある投球でチームを支えたのがエースナンバーを着けている河北将太投手だった。
森士監督は甲子園でも南埼玉大会と同様に1番・河北投手、11番・渡邉投手の背番号を与えている。
まあ佐野の復活が最大の補強なんだけどさ
夏来れたのは渡邉がゲーム作れるように戻るまでマウンド守ってきた河北のおかげやで
— 平成最後の夏の魔物 (@steenarend25) 2018年8月2日
二松学舎大付を完封した渡邉投手だが、森監督は「これが高校に入ってから初めての完投」と話しており、球数109球ながら9回を投げきった疲れが気になる。
中1日で行われる準々決勝でも好調の渡邉投手を先発させるのか、それとも6人が投手登録されている選手層の厚さを活かし、先発を変えてくるのか浦和学院の投手起用に注目したい。
浦学は春くらいは佐野くんすごくて河北くんが準じるみたいな感じだった気がするのに渡辺くんやばない
相変わらずの投手育成力よ— 風鈴 (@wac_toriaezu) 2018年8月16日
浦和学院は良い投手が沢山いて良いな(^^♪
他にもエース番号の河北将太選手、期待の1年生美又王寿選手、投げれるか分からないけど本来のエース佐野涼弥選手もいるんだろ(>_<)
今年の夏は暑いからこういう沢山投手がいてちゃんと継投するチームに勝ち上がって欲しい、今後のためにも。— むっく@対魔忍 (@mukku_kessen) 2018年8月12日
≪関連記事≫
2018プロ野球ドラフト会議直前!注目選手と各球団の動向、ファンの反応は?
【甲子園】浦和学院・渡邉勇太朗、大谷翔平そっくりの投球フォームに「めっちゃ似てる」
【甲子園】済美、勝利するも…多くのファンが山口直哉の投球数過多を心配
【甲子園】報徳・糸井辰徳がインタビューで天然発言…「はとこの血筋を感じる」との声も
【甲子園】「堅守の金足農」と「強打の横浜」の”ほこたて”対決…注目の一戦にファンも興奮