【プロ野球】オコエ瑠偉、小林誠司は今季が正念場 生き残りへ“崖っぷち”の男たち

侍ジャパンでは主力として活躍した小林誠司(C)Getty Images

日本ハムの斎藤佑樹が2021年限りで引退した。夏の甲子園で田中将大と熱投を繰り広げた「ハンカチ王子」は、プロ入団後も一大フィーバーを巻き起こしたが、近年は結果が残せず、その進退が注目されていた。2020年は1軍未登板、昨季も戦力にはなれず、10年間のプロ野球生活に幕を閉じた。

実力主義のプロ野球は結果が全ての世界。今オフはなんとか契約延長した選手でも、次のシーズンがあるとは限らない。2022年が「勝負の年」となる選手、言い換えれば「崖っぷち」とも言える選手は誰か。

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■ドラフト目玉もジリ貧のオコエ

ドラフトの目玉的存在で大きな期待を受けながら、結果を残せずその進退が話題になっているのが、オコエ瑠偉(楽天)だ。

関東一高から2015年ドラフト1位で入団し、高い身体能力から毎年のようにブレイク候補に名前が挙げられていたが、プロ6年目を終えた昨季までの通算成績は230試合出場で打率.220、9本塁打、44打点。2年目の39安打が最高で、1軍定着すらままならないシーズンが続いている。プロ初の1軍出場なしに終わった2020年から、昨季は8月に1軍登録されてスタメン出場。結果も残していたが、10月には守備での緩慢なプレーが石井一久GM兼監督の逆鱗に触れて2軍降格。昨年2月の左手首に続き、オフには左ひざと今季2度目の手術を行い、復帰のメドが立たない状況だ。

これまで輝かしい実績を残した選手でも年齢的な衰えから引退危機の選手もいる。巨人で2度の最多勝など左腕エースとして活躍した内海哲也(西武)は今季がプロ19年目、不惑の40歳を迎える。2018年オフにFA移籍した炭谷銀仁朗の人的補償選手として西武に移籍。故障でプロ初の1軍登板なしに終わった移籍1年目を経て、2020年には移籍初勝利を挙げたが、1軍での勝ち星はその1勝のみ。移籍3年目の今季は2軍で5勝を挙げたが、1軍登板は2試合のみで1勝に終わった。今季もコーチ兼任で現役続行が決まったが、推定年俸は全盛時の10分の1近い額となり、本人も「勝負しないといけない年」と決意を固めている。

自身の成績低下と若手の台頭によって、その立場が危うくなっているのが田中広輔(広島)である。リーグ3連覇時には丸佳浩、菊池涼介とともに「タナキクマル」と呼ばれて中心選手として活躍したが、2019年は極度の打撃不振もあり、自身もこだわりを持っていた連続フルイニング出場が635試合でストップ。同年に右膝半月板の部分切除手術を受けて2020年は復活の兆しも見せていたが、昨季は開幕から不振に陥り、高卒3年目で成長著しい小園海斗に遊撃の定位置を奪われた。フルイニング出場がストップした試合の遊撃手としてスタメン出場したのも小園で、チーム内外からは「世代交代」の声も多く聞かれるようになった。

■小林は過去2年で出場74試合のみ

不振が続く実績組の選手と言えば、小林誠司(巨人)もそれに当てはまる。阿部慎之助の後継者としてルーキーイヤーから開幕スタメン出場を果たした小林は、同級生の菅野智之とのバッテリーなどで実績を積み、2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では侍ジャパンに選出された。全7試合に出場して課題と言われた打撃でもチームトップの.450と結果を残し、「世界の小林」とも評されたが巨人では徐々に出場数を減らして2020年は10試合のみ。昨季も64試合で打率.093と不振で、近年はトレード候補として名前がしばしば挙がるようになった。

最後に、「崖っぷち」と呼ぶにはまだ早すぎるかもしれないが、名前を挙げておきたいのが、吉田輝星(日本ハム)だ。高校3年夏に秋田大会から甲子園準決勝まで10試合連続完投勝利を挙げて「金足農業旋風」を巻き起こし、2018年ドラフト1位で入団したが、ここまでの3年間で1軍では1勝のみ。同じような立場だった斎藤佑樹の前例があるだけに、“BIG BOSS”新庄剛志新監督が注目の選手に名前を挙げた来季は、今後を占う意味でも勝負の年になりそうだ。

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記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB


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