【MLB】「ポテンシャルはCY賞級」ドジャース開幕投手、“長髪イケメン”右腕タイラー・グラスノーを公式データで読みとく

 

【MLB】「ポテンシャルはCY賞級」ドジャース開幕投手、“長髪イケメン”右腕タイラー・グラスノーを公式データで読みとく
ドジャースのタイラー・グラスノー投手(C)Getty Images

2024年のMLBがいよいよ開幕。今季もっとも注目を集めるのが、大谷翔平投手、山本由伸投手ら大物選手を獲得したナ・リーグ西地区の名門ドジャースだ。

世界最強の打線に加え、新戦力が多数加入した投手陣も粒ぞろいのラインナップを誇る。ここでは、開幕戦のマウンドを託されたタイラー・グラスノー投手を公式データで掘り下げてみたい。

◆大谷翔平「2番DH」開幕戦スタメン 初対決のダルビッシュ有から今季1号アーチなるか

■「課題はセットポジション」

グラスノーは、2011年のドラフト5巡目全体152番目でパイレーツに入団。16年にメジャーデビューするも結果が出ず、18年のシーズン途中にレイズへ移籍した。翌19年に12先発で6勝1敗、防御率1.78と頭角を現したが、21年に右ひじを痛め側副靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けた。本格復帰した23年に21試合に先発、120イニングを投げ、自身初の二桁勝利(10勝)を挙げている。

MLB公式のデータページ「Baseball Savant」によると、グラスノーの球種は、スピン量が多い平均96.4マイル(約155.1キロ)のフォーシームが投球全体の43.6%を占める。昨季被打率.095と猛威をふるったカーブを決め球に、鋭く落ちるスライダーを駆使して打者を圧倒するタイプだ。203センチの長身を活かして抜群に球持ちが良く、昨季の全打者に対する三振割合33.4%はメジャー上位3%、スイング時の空振り率35.3%は上位4%と非常に優秀だ。

一方で、セットポジションに課題を残しており、投手の“進塁阻止に関する指標”がリーグワースト3位タイの「-10」を記録。ドジャース捕手陣のサポートが必要不可欠となるだろう。キャリア最多でも年間120イニングの登板に留まるなど、故障歴が多い点も度々指摘されている。

持っているポテンシャルは、サイヤング賞クラスとも言われるグラスノー。山本との2枚看板は他球団の脅威になることは間違いない。健康でシーズンを乗り切れれば、ドジャースの世界一奪還へ最大級の貢献が期待できるエース右腕だ。

Advertisement


◆大谷翔平、ベッツ、フリーマン“豪華3ショット”の独占インタビューが話題に「ショウヘイをプレーオフに」

◆大谷翔平ら大補強のドジャースが盤石 Dバックス、ジャイアンツ、パドレスが迫れるか「ナ・リーグ西地区展望」

◆大谷翔平、山本由伸所属ドジャース 開幕戦情報、放送スケジュール、歴代日本人選手、スタメン・先発ローテ予想

文●有賀博之(SPREAD編集部)