大谷翔平投手ら大物FA選手を次々と獲得、オフシーズンの話題をさらったドジャースがクレイトン・カーショウ投手と再契約を結んだ。メジャー通算210勝を誇るレジェンドの帰還は、ファンにとっても最高のプレゼントだろう。
近年は衰えを指摘される場面も増えたが、まだまだ決め球は一級品だ。ここでは、今季36歳を迎える生え抜き左腕のカーショウを公式データで読み解いてみたい。
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■通算3000奪三振まであと「56」
カーショウは、2006年のドラフト1巡目全体7番目でドジャースに入団。メジャー通算16シーズンで210勝92敗、防御率2.48、球団史上トップの2944奪三振を記録。ナ・リーグMVP1回、サイ・ヤング賞を3回受賞し、長年球界のエースに君臨してきた。昨季も13勝5敗、防御率2.46の好成績を残したが、4シーズン連続で規定投球回には届かず。オフにキャリアで初めて左肩の手術を受けた。
MLB公式『Baseball Savant』でカーショウの投球データを見ると、球速の衰えが浮き彫りになる。かつては平均94.3マイル(約151.7キロ)だったフォーシームが90.7マイル(約145.9キロ)まで低下。デビュー当時はフォーシームが投球割合の70%以上を占めていたが、昨季は36.9%まで減少。変化球投手へとモデルチェンジを果たしている。
カーショウの安定したキャリアは、落差の大きいカーブと切れ味抜群のスライダー抜きには語れない。通算16シーズンの球種別被打率ではカーブ.144、スライダー.176と圧巻の成績を誇る。とりわけスライダーの指標が優れており、昨季は球種別の「RunValue(ランバリュー)」でメジャートップの+18を計測。球界で“もっとも失点を抑止する”スライダーを投げていた。
慈善事業にも積極的で、球界屈指のナイスガイとして知られるカーショウは、新加入の投手たちにとって最高の模範となるだろう。ドジャースの象徴とも言える存在が加わり、4年ぶりの世界一奪還へ準備は整ったようだ。
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文●有賀博之(SPREAD編集部)