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【ゴルフ】米ツアー6勝目を挙げた畑岡奈紗 米メディアはスイング修正に着目「成功のカギはロングゲーム」

【ゴルフ】米ツアー6勝目を挙げた畑岡奈紗 米メディアはスイング修正に着目「成功のカギはロングゲーム」
米ツアー6勝目を挙げた畑岡奈紗(C)Getty Images

米女子ゴルフツアー「DIOインプラントLAオープン」の最終日が24日(日本時間25日)、カリフォルニア州ロサンゼルス・ウィルシャーCC(6447ヤード、パー71)で行われ、畑岡奈紗が2位に5打差をつけ、米ツアー6勝目を飾った。日米通算11勝目を手にし、今季メジャー2戦目となる全米女子オープン(6月2日開幕)へ向けて弾みを付けた。

◆【実際の映像】不規則なポアナ芝を完全攻略、畑岡奈紗本人も思わずガッツポーズした8メートルの会心イーグルパット

■ポアナ芝を攻略、パットも好調

2位と4打差の首位で出た畑岡は、1イーグル、4バーディー、2ボギーの67で回り、通算15アンダー、267をマーク。2位のハナ・グリーンに5打差をつける独走劇で、昨年9月のアーカンソー選手権以来、米ツアー6勝目を挙げた。

今季は開幕以降も調子が上がらず、8戦してトップ10入りは1度もなし。さらに前週のロッテ選手権では、今季初の予選落ちも喫していた。そこからわずか1週間で見事に復調。特に、本人が「今週は本当に助けられた」と振り返ったパットが冴えた。出だしの1番(パー4)と5番(パー4)でロングパットを決めて、バーディー奪取。そして、会見でポイントの一つに挙げた6番(パー4)では長いボギーパットを残したが、これを沈めてダブルボギーを回避、7番でのバウンスバックにつなげた。

後半はパーセーブを続け、15番(パー5)でついに勝利を確信した。2オンに成功すると、8メートルのイーグルパットをねじ込み、ガッツポーズ。芝目が強く、不規則に転がることもあるカリフォルニア特有のポアナ芝を攻略し、会見では「ポアナでパッティングが難しいのは分かっていたけど、経験を積んできたつもりだし、それを生かせた」と笑みを浮かべた。

■オンラインミーティングを経てスイング修正

好調なパットに支えられたことは間違いないが、畑岡はもう一つ大きな変化に取り組んでいた。米「Golf Digest」は「ナサ・ハタオカのLPGA6勝目を導いたスイングチェンジ」と題した記事を掲載。同誌オンライン版は「パターが好調だったことは否定できない。しかし、彼女が成功した本当のカギはロングゲームにあった」とし、会見の内容に注目した。

畑岡は日本にいるコーチとオンラインミーティングをする中で問題点に気付いたと語り、「(アドレス時の)ボールの位置が体から遠く離れ、体の真ん中より右足寄りになっていたため、最下点も安定していなかった」とし、「スイングプレーン通りに打てていない」と自覚。修正に取り組む中、「第2ラウンド前半の7番ホールで“キーを発見した”」と明かし、しっくりくるボールの位置を見つけたという。以降、安定したショットでフェアウェイとグリーンを捉え続けた。

同誌は「地球の裏側にいるコーチの力を借りてスイングを変えることは、ほとんどの人にとって困難なこと。しかし、ハタオカはこのチャンスをものにし、成果を上げた」と称賛した。

以前、渋野日向子が「メッチャ嫌い」と打ち明けたポアナ芝に対応した上で、スイングの修正も果たした畑岡。あとは、メジャー初制覇を果たすのみだ。

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文・SPREAD編集部