初Vを飾った「新世紀世代」西郷真央 武器は師匠ジャンボ尾崎も認める“ゴルフ頭脳”

西郷真央(C)Getty Images

国内女子ゴルフ開幕戦となる「ダイキン・オーキッド・レディース」の最終日が6日、沖縄県琉球GC(6590ヤード、パー72)で行われた。首位と5打差で出た西郷真央が6バーディー、1ボギーの67をマーク。通算10アンダーの278で逆転優勝を果たした。2位には1打差で黄アルム(韓国)、3位に西村優菜が入った。首位で出た渡邉彩香は終盤スコアを落とし、4位タイに終わった。昨季賞金王の稲見萌寧は10位タイだった。JLPGA公式サイトなどが伝えている。

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■成人式に参加せず練習優先

昨季は2位7度と優勝にあと一歩届かなった西郷がついに悲願の初優勝を果たした。この日は5打差を追っての8位スタート。落ち着いたプレーで差を詰めると、16番で8メートルのバーディーパットを沈め、首位に並んだ。勢いは止まらず、続く17番でも7メートルをねじ込むと、単独首位へ躍り出た。

優勝への最後の試練は、18番パー5。第2打がグリーン左のバンカーにつかまった。しかし、ここで師匠の尾崎将司が「プロの中でもトップ」と称賛する“ゴルフ頭脳”を発揮。ピンに向かって打つと高いアゴに当たる可能性があったため、第3打はあえてグリーン左奥のラフに出した。そして、残り15ヤードを58度のウエッジで20センチにピタリと寄せて、パーセーブに成功。冷静な判断で、優勝を手繰り寄せた。

「今オフ、たくさん練習してきたのがショートゲーム。たくさん練習してきたから、安心して(ラフに)出すことができた」と本人が話したように、無理にピンを狙わなかった背景には、オフに鍛えたアプローチに対する自信があった。もともと稲見らも認めるショットメーカーで、昨季もパーオン率3位など主要部門成績では上位に名を連ねていた。そこに、この最終18番で見せたようなリカバリーも向上すれば、非の打ちどころがなくなる。3日目まで調子が今一つだったパットも合計24と高麗芝のグリーンを攻略し、修正力の高さを発揮した。

今年でプロ3年目を迎える20歳は、笹生優花や山下美夢有と同じ「新世紀世代」。笹生、山下はすでに優勝を果たしていただけに、2人に追い付く形になり「ようやく安心することができた」というのは本音だろう。今年の成人式にも出席せず、練習に当てたという努力家。試合後には「喜びの涙はまだ早い」とコメントし、早くも先を見据えていた。

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文・SPREAD編集部


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