【WRC】最終戦ラリージャパン2022  勝田貴元が歓喜の表彰台、トヨタには悔しい母国凱旋

見事、3位獲得し、前年王者のオジエに抱えられるトヨタの勝田貴元 (C) TGR

2022年FIA世界ラリー選手権WRC)最終戦となる第13戦ラリージャパンは13日、競技最終日デイ4が、愛知県豊田市豊田スタジアムのサービスパークを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元が、GR YARIS Rally1 HYBRID最上位となる総合3位で表彰台フィニッシュした。優勝は最終日、首位スタートしたヒョンデのティエリー・ヌービル。

◆ラリージャパン2022、大会運営に深刻で危険な状況多発 一般車に続き自転車も進入

■勝田はキャリア3度目の表彰台

ラリー・ジャパンの最終日デイ4は、サービスパークの北側エリア、岐阜県と愛知県で「アサヒ・コウゲン」「エナ・シティ」「ネノウエ・プラトー」という3本のステージを走行。その後エナ・シティとアサヒ・コウゲンを再走する5本、合計69.82kmのステージが行なわれた。3本目のSS17まで降雨はおおむねドライコンディションに。しかし、天気予報通りSS18とSS19は激しい雨に見舞われ、今大会初となるウェットでの戦いとなった。

◆【実際の映像】3位表彰台を決めた勝田貴元の走り

デイ3終了時点で首位ヌービルと4秒差の総合2位につけていたエルフィン・エバンスは、オープニングのSS15で今大会4回目となるベストタイムを記録、ヌービルとの差を0.6秒に縮め、逆転優勝への望みをつないだ。しかし、続くSS16で下りの右コーナーで僅かにラインが膨らみ、タイヤにダメージを負う。そのためクルマを停めホイール交換を余儀なくされ、大幅にタイムロス。首位と1分47.3秒差の総合4位に沈んだ。

首位に0.6秒差と迫り再逆転が期待されたトヨタのエルフィン・エバンスだったが、パンクで勝機を逃した (C) TGR

代わって勝田が総合3位にポジションアップ。激しい降雨後の終盤の2ステージも走破し、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストンと共に、第6戦サファリ・ラリー・ケニア以来となる今季2回目の表彰台を獲得した。

トヨタ勢GR YARIS Rally1 HYBRIDは実際に走行した16本のステージのうち、11本でベストタイムを記録。アクシデントにより優勝は逃したが、12年ぶりの日本開催で、そのパフォーマンスの高さを証明した。

これにトヨタのチーム代表ヤリ-マティ・ラトバラは「最終的に、ラリー・ジャパンは我々が望んでいたような週末にはなりませんでした。セブはおそらくラリー期間中最速だったと思いますし、エルフィンもラリーの大半でリードしていたので、我々にはスピードがあったと言えます。ただし、残念ながら各ドライバーに起きたアクシデントが不利に働いてしまいました。日本のステージは非常に厳しく、道幅もとても狭かったので、そのようなアクシデントが起こりやすい環境だったのは確かです。3冠達成という目標を達成して今シーズンを終えることができたのは、素晴らしいことです。TOYOTA GAZOO Racingのホームイベントで勝つことができたらさらに良かったのですが、貴元がホームで表彰台に上ったことは、それと同じくらい素晴らしいことです。ラリーはそれぞれが異なるチャレンジであり、その全てで優勝することはできないのです」とコメントするにとどまった。

トヨタは2023シーズン、もちろんディフェンディング・チャンピオンとしてさらなる連覇を狙うが、ラリージャパンでのリベンジという大きな目標ができた母国凱旋となった。

■ラリージャパン暫定結果

1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) 2h43m52.3s
2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1m11.1s
3 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2 m11.3s
4 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2 m23.6s
5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4 m05.1s
6 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (フォードPuma Rally1 HYBRID) +4m07.4s
7 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (ヒョンデ i20 N Rally2) +7m50.8s
8 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (ヒョンデ i20 N Rally2) +8m12.4s
9 エミル・リンドホルム/レータ・ハマライネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +8m25.6s
10 ヘイキ・コバライネン・/北川紗衣 (シュコダ ファビア Rally2 evo) +8m59.8s
11 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +10m40.8s

◆ラリージャパン2022 開催概要・日程・放送予定・結果一覧

◆ラリージャパン、初日SS1で新井敏弘がクラッシュ 搬送か…

文●SPREAD編集


この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします