【WRC】第4戦クロアチア・ラリー最終日 マーティンは事故死ブリーンに捧ぐ涙の勝利、トヨタのエバンスが今季初優勝 前編

 

【WRC】第4戦クロアチア・ラリー最終日 マーティンは事故死ブリーンに捧ぐ涙の勝利、トヨタのエバンスが今季初優勝 前編
クロアチアで優勝 故ブリーン追悼のためアイルランド国旗を掲げる元ナビのマーティン(左)とエバンス (C) Toyota Gazoo Racing WRT

2023年FIA世界ラリー選手権WRC)第4戦クロアチア・ラリーは23日、クロアチアの首都ザグレブを中心に最終日のデイ3が行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR)のエルフィン・エバンスが2時間50分54秒3で今季初優勝を飾った。

◆【実際の映像】ブリーン事故死後、優勝を飾り思わず顔を覆い涙するスコット・マーティン

2位には27秒遅れでフォードのオィット・タナック、3位にはヒョンデのエサペッカ・ラッピが入った。

■WRCファミリー全体が故人に敬意

トヨタ勢は昨季王者カッレ・ロバンペラが4位、ラリー前までドライバーズ・ランキング1位のセバスチャン・オジエが5位、日本の勝田貴元が6位と、トラブルなどもあり精彩を欠いた。

クロアチア・ラリーのデイ3は、ザグレブに置かれるサービスパークの北側エリアで、2本のステージを各2回走行。4本のSSの合計距離は54.48km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は374.52kmと3日間で最短だった。前日に続き天気に恵まれ、湿っているセクションや掻き出された泥で非常にトリッキーなコーナーも点在したが、路面は全体的にドライコンディション。

クロアチア・ラリーのSS図 提供:WRC/TGR

デイ2で首位に立ったエバンスは、2位のタナックに対し25.4秒という十分なリードを築いたため、最終日は確実性の高い走りを見せた。オープニングのSS17で3番手タイムを記録し差を30.5秒に拡げ、最終的には27秒差をつけて、2021年のラリー・フィンランド以来となる優勝を果たた。

エバンスにとってはWRC通算6勝目、TGR-WRTに加入後5回目の優勝。なお、コ・ドライバーのスコット・マーティンは、14年から18年にかけて、ラリー前に事故死したクレイグ・ブリーンのコ・ドライバーを務めていたが、これでWRC初表彰台を獲得した。エバンスとマーティンは、表彰台に立ったラリーの仲間たちと共に、今回の結果をブリーンに捧げた。

エバンスは「もちろん、再び勝利を得るために長い間頑張ってきましたが、今この瞬間はあまり意味がないように感じてしまいます。みんなにとって厳しい1週間でしたが、WRCファミリー全体が一丸となってクレイグに敬意を表したことは誇りに思います。競技はいつも通り行われましたが、きっと彼もそれを望んでいたはずです。金曜日は、自分たちの出走順では路面が汚れていたこともあり、このラリーで勝つことは少しハードルが高いように思いましたが、他の選手たちがトラブルに見舞われたこともあり、優勝争いをするチャンスが巡ってきました。スコットと私は、クレイグの家族にこの週末を楽しむことを約束していましたが、それを実行することができました。ラリーは終わりましたので、改めてクレイグの家族に哀悼の意を捧げます」と改めて哀悼の意を表した。

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◆【後編/最終順位】第4戦クロアチア・ラリー最終日 マーティンは事故死ブリーンに捧ぐ涙の勝利、トヨタのエバンスが今季初優勝

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文●SPREAD編集部