【MLB】大谷翔平、史上初“投打6冠”に迫る僅差「0.14」の数字 各部門でトップ射程圏内へ浮上

 

【MLB】大谷翔平、史上初“投打6冠”に迫る僅差「0.14」の数字 各部門でトップ射程圏内へ浮上
大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は20日(日本時間21日)時点、防御率3.17でア・リーグ最優秀防御率争いでトップ差「0.14」に迫った。現在1位は防御率3.03のゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)。首位を独走していた防御率2.69のネイサン・イオバルディ(テキサス・レンジャーズ)は規定投球回未達となり、ランキングから外れた。

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■投打でタイトル獲得に現実味

打者・大谷は123試合に出場し458打数140安打の打率.306。ア・リーグの本塁打王争いでは「43本」と、2位のルイス・ロベルトJr.(シカゴ・ホワイトソックス)に10本差をつけて独走状態が続いている。打点では「89」と1位タイとは3点差の3位、打率では1位と「1分9厘」差の3位タイと、打撃3部門でトップ3に名を連ねている。

投手・大谷は今季22試合に先発して10勝5敗、防御率3.17。7月は防御率4.97と苦しんだが、直近4試合では3勝負けなしと調子を上げている。

これまで最優秀防御率争いでは、イオバルディが上位に君臨していたものの、7月18日(同19日)のタンパベイ・レイズ戦で11勝目を挙げて以来、右前腕部の張りを訴えIL(負傷者リスト)入り。規定投球回数未達となりランク外となった。また、同じく防御率2点台をキープしていたコールは、19日(同20日)のボストン・レッドソックス戦で満塁弾を含む2被弾の4回6失点と炎上。防御率を3点台とし、これにより大谷は最優秀防御率争いのトップまで、あと「0.14」というビッグチャンスが到来したかたちだ。

さらに勝利数争いでも、大谷は射程圏内にいる。大谷はここまで10勝を挙げて現在8位タイ、ア・リーグ1位はタンパベイ・レイズのザック・エフリンで13勝。大谷は8月に入ってからの2試合で10回6安打10奪三振無失点の好投を見せているだけに、この後の登板機会でいかに白星を積み上げることができるか。奪三振「165」もア・リーグ5位と投手3部門でも上位にランクしている。

8月9日(同10日)には2年連続「2桁勝利、2桁本塁打」という史上初の偉業を成し遂げた大谷。現在はタイトル争いで本塁打数1位、打点3位、打率3位、防御率4位、奪三振は5位、勝利数8位タイと、後半戦に入ってもすべての部門で上位に君臨している。今季のタイトル争いと今後の大谷の活躍から目が離せない。

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文●SPREAD編集部