井上尚弥、自らを追い込むために「自分のパンチが当たらない」ネガティブイメトレを駆使?…伊藤雅雪にも助言

“モンスター”のニックネームで知られる3階級制覇王者、WBA世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥選手と、昨年7月に日本人として37年ぶりにアメリカで世界王座を勝ち取ったWBA世界S・フェザー級チャンピオン、伊藤雅雪選手が、5月に海外でともに2度目の防衛戦に臨む。

試合を2ヵ月後に控えたタイミングで、井上選手と伊藤選手の対談が行われた。

対談内容は4月27日(土)20時20分から、WOWOWプライムにて『KO必至!井上尚弥&伊藤雅雪!!世界へ羽ばたく侍ボクサー』と題した特別番組にて無料放送される。

左:井上尚弥選手 右:伊藤雅雪選手

井上尚弥 イギリスで全勝のIBF王者と対決

井上選手が5月18日(日本時間19日)、WBSS準決勝としてイギリスのグラスゴーで対戦するのはIBF王者のエマヌエル・ロドリゲス選手(プエルトリコ)。

プロ17戦全勝(15KO)の井上選手に対し、ロドリゲス選手も19戦全勝(12KO)と無敗を誇る。事実上のWBSS決勝戦といっていい注目カードだ。

昨年10月、井上選手はロドリゲス選手の防衛戦をアメリカのフロリダ州オーランドで観戦したという。

ライバルの戦い方を目に焼き付けてきた。2ヵ月後に拳を交えることになるライバル王者に関して、井上選手は「ロドリゲスはアマチュアのキャリアもあり、カウンターも巧み。戦力は平均的に高く、評価も高い選手」と分析。


井上尚弥選手

自らの窮地を思い描きながら練習

すでにロドリゲス選手との対戦に向けたトレーニングに入っている。意外なことに、ポジティブなイメージトレーニングなどではなく、自らの窮地を思い描いて練習するという方法をとっているのだとか。

「ダウンしているイメージとか、自分のパンチが当たらないとか。そうして自分を追い込んでいる」

この大一番に備え井上選手は2月にグアムで走り込み中心のトレーニング・キャンプを行ったが、このあと4月にも走り込み合宿を予定している。そのあとはスパーリング中心のトレーニングで調整していくことになる。

4月10日に26歳の誕生日を迎える“モンスター”は「5月19日に勝ってWBSS決勝に駒を進める」と自信を覗かせた。

そして対談中、1週間違いで防衛戦に臨む伊藤選手に「互いに海外で良い結果を出せば日本のボクシング界も盛り上がるはず」とエールを送った。

伊藤雅雪 サウスポーの五輪戦士とV2戦

伊藤選手の2度目の防衛戦は、5月25日(日本時間26日)に海外で行われる(開催地は未定)。相手は21戦19勝(10KO)2敗のジャメル・へリング選手(アメリカ)。

アマチュア時代に12年ロンドン五輪に出場した実績を残しており、スピードとテクニックに定評がある大型サウスポーだ。

伊藤雅雪選手

「井上君ならどう戦う?」とアドバイスを求める場面も

伊藤選手は「オリンピックに出ているというだけでヤバいと思っちゃう(笑)。身長も180センチ近くあり、イヤなタイプ」と警戒の色を隠さない。

対談中には、「井上君ならどう戦う?」とアドバイスを求める場面も見られた。井上選手は「踏み込んで出たり、あとは前の手(伊藤選手は左手、へリングは右手)のやりとりで負けないことかな」と遠慮がちに答えた。

強敵とのV2戦に備え、伊藤選手は4月10日から恒例のアメリカ・キャンプに入る。そこでスパーリング中心のトレーニングで心身両面の戦闘モードを作り上げる予定だ。

「これから懐の深いサウスポーを研究していく。先に井上選手に良いスタートを切ってもらい、僕も続く。しっかり勝ってアピールして帰ってくる」

階級も次戦の試合地も異なる井上選手と伊藤選手だが、ふたりとも日本のボクシング界をリードしていく立場であることは十分に認識している。

5月19日にイギリスで井上尚弥選手、26日に海外で伊藤雅雪選手――ふたりの侍ボクサーが世界に羽ばたく。

井上尚弥選手VSエマヌエル・ロドリゲス選手のWBSS準決勝/WBA・IBF世界バンタム級王座統一戦は、5月19日(日)午前4時30分から、伊藤雅雪選手VSジャメル・へリング選手のWBO世界S・フェザー級タイトルマッチは、5月26日(日)午前11時からWOWOWにて生中継される。

井上尚弥

昨年5月には112秒KO勝ちでWBA世界バンタム級王座を獲得し、プロ16戦目で3階級制覇を達成。

10月の初防衛戦は、トップ選手8人が参戦して階級最強を決める「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」準々決勝として行われ、井上選手は元王者を驚愕の70秒KOで斬って落とした。

この試合はアメリカの老舗専門誌「リング・マガジン」が年間最高KOに選んだほど。

(c) Getty Images 井上尚弥選手 

伊藤雅雪

昨年7月、アメリカのフロリダ州キシミーに出向き、地元の人気者、当時23戦全勝(16KO)のクリストファー・ディアス選手(プエルトリコ)を12回判定で下して戴冠を果たした。

4回には得意の右ストレートを連発してダウンを奪う完勝だった。日本人ボクサーとしては1981年の三原正氏(三迫)以来、37年ぶりにアメリカで世界王座を獲得したという付加価値も付いた。

昨年12月の凱旋初防衛戦では最上位の指名挑戦者を7回TKOで一蹴。スピード、テクニック、パワーなどで相手を圧倒するなど貫録さえ漂わせ、戦績を27戦25勝(13KO)1敗1分に伸ばすとともに大きく成長した。

放送情報

~井上尚弥・伊藤雅雪参戦!4月・5月は怒涛のビッグマッチ5大会~

★『生中継!エキサイトマッチスペシャル ボクシング史上最高傑作ロマチェンコ防衛戦!』

対戦カード/WBA・WBO世界ライト級タイトルマッチ:ワシル・ロマチェンコ vs アンソニー・クロラ

【放送日】4/13(土)午前11:00[WOWOWライブ] ※生中継

★『エキサイトマッチ~世界プロボクシング パーフェクト王者クロフォードの防衛戦!』

対戦カード/WBO世界ウェルター級タイトルマッチ:テレンス・クロフォード vs アミール・カーン

【配信日】4/21(日)午前11:00[WOWOWメンバーズオンデマンド] ※先行ライブ配信

【放送日】4/22(月)夜9:00[WOWOWライブ]

★『エキサイトマッチ~世界プロボクシング WBSSバンタム級準決勝!』

対戦カード/WBAスーパー・WBO世界バンタム級王座統一戦:ノニト・ドネア vs ゾラニ・テテ

【配信日】4/28(日)午前11:00[WOWOWメンバーズオンデマンド] ※先行ライブ配信

【放送日】4/29(月・祝)夜9:00[WOWOWライブ]

★『生中継!エキサイトマッチスペシャル WBSS準決勝「井上尚弥」王座統一戦!』

対戦カード/WBA・IBF世界バンタム級王座統一戦:井上尚弥 vs エマヌエル・ロドリゲス

【放送日】5/19(日)午前4:30[WOWOWプライム] ※生中継

★『生中継!エキサイトマッチスペシャル 伊藤雅雪、海外防衛戦!』

対戦カード/WBO世界S・フェザー級タイトルマッチ:伊藤雅雪 vs ジャメル・ヘリング

【放送日】5/26(日)午前11:00[WOWOWライブ] ※生中継

その他の情報はこちら
https://www.wowow.co.jp/sports/excite/

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