【MLB】大谷翔平争奪戦、ダークホースに浮上した「国際的なアイコンに独特の機会を提供できる」球団とは…… 名物記者2人が激論

 

大谷翔平
大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

フリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手を巡り、MLB公式サイトではファンが抱いている質問に対して、マーク・フェインサンド、ジョン・モロシという2人の看板記者が答える形で討論。意見が割れるケースもあり、白熱した。

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■「本命はドジャース」で一致

フェインサンド氏、モロシ氏という球界屈指の敏腕記者がこれまでの取材をもとに持論を展開した。意見の一致を見たのは「ロサンゼルス・ドジャースが争奪戦の本命と見なされてきたが、今でもそうか?」という質問。

フェインサンド記者は「ニューヨーク・メッツ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、シカゴ・カブスなど多くの球団がオオタニ獲得を狙っているが、私はやはりドジャースを筆頭候補に挙げる。ドジャースは彼と契約するために長期的に取り組んでいる」とコメント。比較的静かなオフを過ごしたここ1、2年を振り返り、散財を控えて資金調達にも抜かりがないことを指摘した。

その上で「2025年まで投げることができないとはいえ、ムーキー・ベッツ外野手、フレディ・フリーマン内野手、そしてオオタニが打席に立つというラインナップが毎日登場するということを想像してみてほしい。他のチームにとっては何とも恐ろしいことだ」と話した。

モロシ記者もこれに同意。「ドジャースの利点は十分に証明されている。プレーオフ常連チームとしてのステータスは、まだポストシーズンに出場していないオオタニにとって魅力的だろう。オオタニの右肘を手術した医師は、ドジャースのチームドクターでもある」とし、投手として復活するための環境が整っている点も強調した。

■穴に最強軍団ブレーブスの名前も

意見の相違を見たのは「注目すべきダークホースは?」という質問で、フェインサンド記者はレッドソックスを挙げ、モロシ記者はトロント・ブルージェイズとアトランタ・ブレーブスを選択した。

レッドソックスについてフェインサンド記者は「オオタニは(レッドソックスの本拠地である)フェンウェイ・パークでの打撃に好感を持っていると言われており、同球場で先発登板した2試合では9回14奪三振で1点しか許していない」と相性の良さに言及。「レッドソックスは最近脚光を浴びていないが、トップニュースに返り咲くためには球界最高の選手と契約するのがベストな方法だ」と主張した。

一方のモロシ記者はブルージェイズを推した理由について「メジャーの中で唯一、米国外(カナダ)に本拠地を構えており、スポーツ界でもっとも注目されている国際的なアイコンのオオタニに独特の機会を提供することができる」とした。また、「ブルージェイズの本拠地ロジャーズ・センターでオオタニのOPSは通算1.139(.900を超えると超一流)という成績になっている」と、こちらも相性の良さを紹介した。

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もう1つのダークホース、ブレーブスに関してモロシ記者は、大谷が口にしてきた「勝てるチームでプレーしたい」という希望を満たす球団としてプッシュした。同記者は「勝つための最良の機会はどこにあるか、それは長期契約で多くの若いスター選手を抱えているチームにある。ブレーブスは、他のどのチームよりもそのカテゴリーを満たしている」とし、今シーズンまさに無双した最強軍団が新天地になり得ると評した。

大谷獲得レースは本命ドジャース、穴はレッドソックス、ブルージェイズ、ブレーブスというのが看板記者2人の予想だが、対抗馬としてメッツやカブスの名前も依然挙がる。ドジャースの逃げ切りか、想定外のチームが差すのか、注目だ。

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文●SPREAD編集部