国際卓球連盟(ITTF)は29日、2024年第44週の世界ランキングを発表。日本の大藤沙月(ミキハウス)が4つランクを上げて自己最高の11位と躍進した。
初出場となった「WTTチャンピオンズモンペリエ」で格上選手を次々に破って優勝を果たした20歳に対して、WTT公式が称賛。今後に向けても期待の声を寄せている。
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■日本選手3人を破っての快挙
大藤は怪我の早田ひな(日本生命)に代わり出場となったチャンピオンズで躍動。平野美宇(木下グループ)、伊藤美誠(スターツ)といった日本の実力者を次々に破り決勝進出を果たす。迎えたファイナルでも、日本の次世代エースとなった張本美和(木下グループ)との打ち合いを制し、4-2で勝利。圧巻の初出場初優勝を飾り、ランキングも上げて一躍時の人となった。
WTT公式も大藤の躍進を大きく取り上げており、「サツキ・オオドウのブレイクシーズンはますますよくなる一方」と切り出すと、「1000ポイントを手にした今、オオドウは4つ順位を上げて、キャリア最高の11位となった」と日本史上初のチャンピオンズ優勝とランクアップを称えた。
また、大藤は今回のポイント加算により、11月20日から福岡で行われる「WTT男女ファイナルズ」への出場権も獲得。日本の女子シングルスでは、早田、張本美、伊藤に続いて名を連ねることになった。
記事では「この日本のスターはWTTファイナルズ福岡2024への出場を決めた」と言及し、「今季WTTに初出場を果たし、シングルスで6つの優勝を成し遂げたオオドウにとって、WTTファイナルズは素晴らしい1年を締めくくるおとぎ話のような大会となるだろう」と大きな期待が寄せられている。
自己最高位を更新し、世界の強豪が集うファイナルズへの出場も決めた大藤。ブレイクを果たした20歳のさらなる飛躍には注目が集まる。
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