米紙『ニューヨーク・ポスト』の電子版は10日（日本時間11日）、ワールドシリーズでドジャースのムーキー・ベッツ外野手の捕球を妨害したヤンキースファン2人が、メジャーリーグの全球場から無期限で追放されたと報じた。
この2人が使用していた座席は1990年以来のシーズンチケット所有者のもので、当日は本人不在であったため、所有権は継続されると伝えられている。
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■今後は逮捕の対象にも……
問題の行為は、メジャーリーグの世界一を決める大舞台ワールドシリーズ第4戦で行われた。10月29日（同30日）のヤンキースタジアムでの一戦で、ベッツがフェンス際で打球を捕球した際に、興奮した観客がグラブを掴んでボールを奪い取るという信じられない行動を起こした。
これにより落球したが、当然ながら判定はアウトに。ベッツは声を荒げて憤慨、観客の男性ふたりは警備員に連れ出され、球場から退場処分となっていた。
『ニューヨーク・ポスト』が入手したMLBの公式文書によると、観客に宛てられた手紙の内容は以下の通り。
「あなたたちの行為は、選手の健康と安全に深刻なリスクを与えるものであり、許容できるファン行動の範囲を大幅に超えています。このため、全MLBの球場、オフィス、その他の施設から無期限に追放します」
文書では、MLB関連施設やイベントで彼らが発見された場合、即座に退去させられるほか、不法侵入として逮捕の対象になる旨も警告されているとのこと。
被害に遭ったベッツは先月、米動画配信サイト『Peacock』の番組「Back That Year Up 2024」でこの事件について語り、問題の観客に対しては「お前らに言いたいのは、『クソくらえ』だ。ボールを取ろうとするのはわかる。けど、俺のものを掴もうとしたのは行き過ぎだ」と、改めて怒りを見せた一方で「その瞬間は熱くなってたから、ボールを奴らに投げつけようと思った。でも、すぐに思い直したよ。『ムーク、お前はそんなことしない。ライトフィールドに戻れ』ってね」と、冷静に対処した心の内を振り返っている。
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