昨季4年ぶり8回目の世界一に輝いた、ナ・リーグ西地区の名門ドジャース。オフも積極的な補強に取り組んでおり、充実した戦力が着実に整いつつある。残すはポスティングでメジャー移籍を目指す佐々木朗希と、抑え投手の獲得あたりが焦点となりそうだが、依然として所属先未定のままチーム復帰を狙う選手も存在する。
大谷翔平投手に背番号17を譲り、ポルシェをプレゼントされたことでも一躍話題となったジョー・ケリー投手も、ドジャースとの再契約を望んでいるようだ。地元メディアの取材に心境を明かしている。
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■37歳のベテランは耐久性に疑問符
現在FAのケリーは7日(日本時間8日)、南カリフォルニアで行われたサイン会に出席。ロサンゼルスの地元メディア『Bleed Los Podcast』の取材に応じ、ドジャースに留まりたいかを問われると、「もちろん。他のチームで戦うくらいなら、肩の痛みのせいにしてプレーしないと思います。それくらい、今の環境に満足しているし、ドジャースとは良い関係がある。クレイトン(・カーショー)の契約と同じような感じで、ここ以外には戻る場所がないと思っている。もちろん、身体が思うように回復しない場合は分からないけど、様子を見ようと思うよ」と語り、リハビリ後はドジャースとの再契約を目指すと宣言。
「シーズンが思ったような形で終わらなかったので、その後はリハビリに集中している。焦らず、しっかりと自分の身体を整えることが大切。自分の体調を見ながら決断を下していきたいね。家族とも相談して進めているが、リハビリを急ぎすぎるわけにはいかない。時間が来ればどう感じるのか。楽しみだよ」と、笑顔で話した。
ケリーは昨季年間を通して肩の問題に悩まされ、35試合の登板で32イニング、1勝1敗、防御率4.78の成績に留まった。過去5年間で、ケリーは肩や肘、上腕二頭筋、ハムストリングなど、さまざまな問題で10回の故障者リスト入りをしており、耐久性への懸念が高まっている。フォーシームの平均球速98.1マイル(約157.8キロ)を誇る剛腕は魅力だが、制球力が相変わらず課題で、来季37歳のベテランを引き留めるかは厳しい状況となっている。
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