米スポーツメディア『The Athletic』は10日(日本時間11日)、「各チームのオフシーズンを評価」と題し、記事を公開。フリーエージェント(FA)選手の動向や実現したトレードなどここまでの移籍市場を分析し、各球団が行った補強策を評価した。
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■効果的なサイ・ヤング賞左腕の加入
記事はナショナルズやレッズなどでGMを務めたジム・ボウデン氏が担当。移籍交渉は依然として活発に続いているが、今回は全30球団がここまで行った補強について、「中間査定」として判定した。
世界王者ドジャースの補強に関して、同氏は「A評価」を付けた。「チームはブレイク・スネル投手を獲得するという大きな動きを見せた。彼の加入により、ドジャースはメジャー屈指の分厚い先発ローテーションを手に入れた」と、まずはサイ・ヤング賞左腕の加入がもたらす効果を評価した。
続けて「FA市場で新たな左翼手(マイケル・コンフォート)と内野手(キム・へソン)も獲得した。チームは彼らをジェームズ・アウトマン外野手やアンディ・パヘス外野手らと競争させた上で、ラインアップの先発枠を決める予定だ」と説明。
■「テオスカーとの再契約も大きい」
さらに「中堅、二塁、遊撃を守ることができるトミー・エドマン外野手との契約延長に成功したことも素晴らしい」と称賛し、もし内外野のどこかが機能しなかった場合でも、エドマンがいればカバーできると主張した。
同氏は「テオスカー・ヘルナンデス外野手との再契約も大きい」としたほか、昨季輝きを見せたブレイク・トライネン投手の残留も「ブルペンのさらなる強化につながる」とした。結論として、「ドジャースはシーズン開幕を前に、メジャー最強の40人枠を持つチームとしてスタートすることになった」と記し、ワールドシリーズ連覇へ向けて視界良好とした。
そのほか、フアン・ソト外野手を獲得したメッツやカブス、レッドソックスなどが「Aマイナス」となり、ドジャースと並ぶA判定を受けたのは大物獲得を続けるヤンキースとなった。
一方、パドレスやカージナルスなどはFAにせよトレードにせよ、ここまで誰一人新加入選手がいない。何も実現していないチームに対しては「F評価」が下された。
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