米メディア『ドジャース・ウェイ』は10日（日本時間11日）、ドジャースからフリーエージェント（FA）となっている“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手の動向に言及。ナ・リーグのライバルチームへ移籍する可能性について報じた。
◆最強ドジャースにも“思わぬ死角”あり 連覇へ積極補強も…WARで浮かび上がったウイークポイントとは？
■フ軍には内外野をこなせる選手が必要
『ドジャース・ウェイ』は「キケ・ヘルナンデス、ドジャースとの再契約へ期待が高まる中、ナ・リーグのライバル球団と関連付けられる」と題して、記事を公開した。
“キケ”の愛称でファンから親しまれているＥ・ヘルナンデスは、当初からドジャースとの再契約を希望。その願いは実現困難と思われていたが、6日（同7日）に正二塁手のギャビン・ラックス内野手がレッズへ移籍。枠が空いた形となり、再契約の可能性が高まっていた。
しかし、同メディアは「ドジャースが2度のワールドシリーズ制覇にしたユーティリティーマンと再契約するつもりなら、競争相手がいることを覚悟しなければならない」と記し、新天地候補として昨季ナ・リーグ東地区1位のフィリーズが浮上していることを伝えた。
この情報は、米スポーツメディア『The Athletic』のエノ・サリス記者がすでに報じており、『ドジャース・ウェイ』も今回、同記者の主張を紹介する形で記事を展開した。
同記者は「フィリーズの問題は外野の守備」と指摘。その上で「ロースターには内外野の守備をうまくこなせる選手を組み入れる余地がある」とし、Ｅ・ヘルナンデスを獲得候補に挙げた。
■「LA以外にも選択肢は豊富」
「キケは攻撃面で、（フィリーズにいる他のユーティリティーマンよりも）確実性があり、守備でもすべてのポジションでプラス評価を受けている。例えば、試合後半から出場し、ニック・カステヤノス外野手を休ませたり、外野守備を安定させたりすることができる。また、必要に応じてどのポジションでも対応可能だ」とし、フィリーズにとって貴重な戦力になると訴えた。
Ｅ・ヘルナンデスは今年もドジャースでプレーしたいという意向を明確にしており、ファンも彼が戻ってくることを望んでいる。しかし、『ドジャース・ウェイ』は「彼の獲得を狙う市場は大きく、ロサンゼルスに戻らない場合でも選択肢は豊富にある」と結んだ。
ベーブ・ルースに並ぶポストシーズン通算15本塁打を誇り、大舞台で強さを発揮してきた“キケ”。今年はどのユニフォームを着ることになるのだろうか。
◆FAのベテラン右腕ケリー、ドジャース復帰を熱望「ここ以外には戻る場所がない」 懸命なリハビリ続けるも「他のチームで戦うくらいなら……」
◆“キケ”ことE・ヘルナンデスの新天地にフィリーズ浮上か 本人はドジャースとの再契約を希望も……「選択肢は豊富」と米メディア
◆「メジャー屈指の先発ローテ実現」ドジャースにA評価 米メディアが補強を査定 ヤンキースもA、ソト獲得メッツはAマイナス
