卓球の「シンガポールスマッシュ2025」は4日、女子シングルスの2回戦が行われ、第5シードで世界ランキング5位の早田ひな(日本生命)は同40位のニーナ・ミッテルハム(ドイツ)と対戦。3-0のストレートで勝利して3回戦進出を決めた。
1回戦同様に順当な勝ち上がりを見せた女子のエースが、試合後にコメントを残している。
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■3回戦ではアメリカの世界52位と対戦
早田はここまで国際大会では無敗の相手に立ち上がりから支配して、第1ゲームを11-6、第2ゲームを11-3でものにして王手をかける。第3ゲームは中盤にミッテルハムにリードを許したなか、終盤に立て直し、11-8で奪取。1回戦に引き続き、安定した戦いぶりで3回戦へと駒を進めた。
早田は試合後に今回のシンガポールスマッシュに対して、「昨年と前の年にあまり良い成績が残せてないので、1試合でも多く勝ち上がって、上に行きたいなと思っている」と言及。上位進出が期待されるなか、「ベスト4を狙っていきたいと思います」と4強入りを目標に掲げた。
昨夏のパリ五輪で負った左腕の怪我と付き合いながらの日々が続く早田だが、1月下旬に行われた「天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会」ではシングルス3連覇を達成。その勢いのまま今大会でも順調な滑り出しを見せている。
早田は「腕の怪我がちょっとあるんですけど、シンガポールは暖かいのでその心配も少し減らしてくれてるので、良い状態で練習ができている」とシンガポールの気候が好影響をもたらしているとしながら、「今できないことを上手くするために練習するのはすごく大変ですし、メンタル的にもしんどいんですけど、そこをちょっとでも何かできたときに喜びに変えて、楽しみに変えて練習することを心掛けているので、常に面白く、楽しく練習はできている」と充実ぶりを語った。
早田は大藤沙月(ミキハウス)に続いて3回戦進出を決め、世界ランキング52位のリリー・チャン(アメリカ)と戦う。はたして公言通り、ベスト4進出に向けてトーナメントを勝ち上がることができるか。
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