米紙『USA TODAY』は11日(日本時間12日)、ドジャースのトミー・エドマン外野手に関する特集記事を掲載。スター選手が揃うチームの中で、開幕から存在感を発揮しているユーティリティープレーヤーに焦点を当てた。
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■「チームとの相性はまさに完璧」
昨季途中にカージナルスからドジャースに加わったエドマン。特に強烈な印象を残したのは、メッツとのリーグ優勝決定シリーズ。打率.407、1本塁打、OPS1.022をマークし、同シリーズのMVPに輝いた。その活躍が認められ、オフには5年総額7400万ドル(当時のレートで約110億4000万円)で、ドジャースとの契約延長に合意した。
そして、迎えた今季は開幕から絶好調。ここまで6本塁打を放ち、チームトップに立っている。現在は主に二塁手として出場しているが、中堅手、遊撃手としてもプレー可能なユーティリティーマンだ。
『USA TODAY』は、大谷翔平投手らスーパースターが居並ぶ中で、伏兵的な存在のエドマンを称賛。「エドマンとドジャースの相性はまさに完璧だ。彼は万能型スターの最高峰と言えるだろう。必要に応じてポジションを巧みに切り替えられる能力は、かつてクリス・テイラー内野手やエンリケ・へルナンデス内野手といった選手が体現していたものだ」と評した。
デーブ・ロバーツ監督もエドマンについて、「彼は非常に幅広いスキルセットを持っている。彼は私の立場からすると、手がかからない選手なんだ。ただ黙々とプレーして、しっかり準備をしてくれる。そして、どこかに穴ができた時、そこを埋めてくれる存在だ。2番打者が必要な時でも4番打者が必要な時でも、誰かの後ろで打ってほしい時でも出塁してほしい時でもね」と話し、その万能性に賛辞を贈った。
■「すべてのスイングに意味」
エドマンはカージナルスからドジャースに移籍して以降、感じている自身の変化について言及した。「チームのサポートのおかげで、すべてのことに目的を持って取り組めるようになったと思う。今はすべてのスイングに意味がある。バッティングケージでも毎日のように何かに取り組んでいる。ウエイトルームで行われるトレーニングメニューも、自分が取り組むべき課題に対応している。それが特定部位の筋力不足を補うものであれ何であれ、自分の持つ爆発力を引き出し、本来のプレースタイルを発揮できることにつながっている。ただ何となくやっているというのではなく、今はすべてのことに意味がある」と胸を張った。
カージナルスでもポール・ゴールドシュミット内野手やノーラン・アレナド内野手らスター選手と共闘してきたが、やはりドジャースは別格。
「すでに殿堂入り級のキャリアを積んできた選手たちから学べるのは本当に貴重。長期契約を結んで、これからしばらくロサンゼルスでプレーできるっていう安心感があるのも大きい。ロサンゼルスにいられることを、とても幸運に感じている」と話した。
MVPトリオを支える「伏兵」が、ワールドシリーズ連覇へのキーマンとなるかもしれない。
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