「普通は負ける率が高いが……」井上尚弥、ラスベガス決戦に元ボクシング世界王者が持論 見どころは「豪快KO」

 

A.Kudo/SPREAD編集部

「普通は負ける率が高いが……」井上尚弥、ラスベガス決戦に元ボクシング世界王者が持論 見どころは「豪快KO」
井上尚弥(c)SECOND CAREER

ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は5月4日(日本時間5日)、米国・ラスベガスのT-モバイルアリーナでWBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)と対戦。4度目の4団体統一王座防衛戦に臨む。

井上の防衛戦について、ボクシング元世界王者の渡嘉敷勝男氏、竹原慎二氏、畑山隆則氏の3人によるYouTube「ぶっちゃけチャンネル」が更新され、「負けることは想像できない」と井上の勝利はほぼ間違いないとした上で、見どころを語った。

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■カルデナスの出方次第で試合は「分からない」

井上はラスベガスでは4年ぶり自身3度目の試合を迎える。

対戦相手のカルデナスについて畑山氏は「いい選手だけど、今まで井上チャンピオンが戦った選手と比べたら少し落ちる」と評価。この試合の見どころは井上の「ラスベガスでの豪快KO」だとし、「モンスターがどれだけ強くなったか」を米国で見せてほしいと期待感を語った。

カルデナスに対しては「海外の選手は逃げる。次の選手もどうなるか」とチクリ。渡嘉敷氏は「スーパーバンタムの選手は(パンチを)もらったら『もう無理』と(なりかねない)」と井上のパンチ力に怯まず応戦できるかも見どころとした。

カルデナスの戦績は26勝(14KO)1敗。アマチュア時代に全米タイトルを4度獲得した29歳のオーソドックスボクサーだ。ニックネームは「ディナミタ(スペイン語でダイナマイト)」。通称の通り、爆発的な打撃力を武器としている。

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渡嘉敷氏は「一か八か行ってくれれば、(試合は)分からない。行くか行かないかでこの価値が決まるけど、みんな行けないんだよ」と指摘。カルデナスが持ち前の破壊力を井上に発揮できるかにも注目している。

一方で、井上には聖地ラスベガスで「やっぱりすごい!モンスターだ!という強さを見せてほしい」とKOでの圧勝劇を期待。井上はすでに今年9月14日にムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦、12月にニック・ボール(イギリス)戦の2試合が有力視されているが、これに対して渡嘉敷氏は「普通は先の試合を決めると負ける率が高いんだよ。だけど井上チャンピオンは勝つんだよな」「(井上は)ほぼ99.9%負けない」とし、29戦29勝(26KO)無敗の井上に全幅の信頼を寄せた。

井上は下馬評通り“モンスター”級のKO劇を見せることができるのか。試合は『Amazonプライムビデオ』で国内独占ライブ配信される。

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