井上尚弥、5月にラスベガスでカルナデスと防衛戦へ「29歳は大差で負ける」 9月には日本でWBA暫定王者と予定、“サウジデビュー”の可能性も

 

Y.Imoto/SPREAD編集部

井上尚弥(C)Getty Images
井上尚弥(C)Getty Images

米専門誌『ザ・リング』は6日(日本時間7日)、プロボクシングの4団体統一世界スーパー・バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が5月4日(日本時間5月5日)に米ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、WBA同級2位のラモン・カルナデス(アメリカ)と対戦する見込みだと報じた。

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■当初の相手ピカソが対戦を回避

井上は当初2021年9月以来の上陸となるラスベガスで、WBC同級1位のアラン・ピカソ(メキシコ)との対戦が内定していたが、ピカソ陣営が挑戦辞退を表明。対戦がなくなったなか、代役に注目が集まっていた。

『ザ・リング』の公式サイトは「イノウエの共同プロモーターである(大橋ジム会長の)ヒデユキ・オオハシと(トップランク社CEOの)ボブ・アラムは、木曜日にラモン・カルナデスとムロジョン・アフマダリエフを相手に防衛すると合意した」と報道。井上が5月にカルナデスと戦うことに加えて、9月に日本でWBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との対戦にも合意したと伝えている。

井上との対戦に合意したとされるカルナデスは、27戦26勝(14KO)1敗の戦績を誇る。しかし、記事内では「29歳のカルナデスはイノウエに対して大差で負けることになる」と戦前の予想を立てており、5月の戦いでは井上に分があると現時点で見ている。

なお、記事内ではこの2試合を終えた後の井上についても、「イノウエが勝ち続ければ、12月にリヤド・シーズン・デビューを果たすことに同意している」と言及。昨年の11月にサウジアラビアの政府直轄プロジェクトである「リヤド・シーズン」とスポンサー契約を結んだ井上が、今年中にも“サウジデビュー”を果たす可能性があると見ている。

2012年のプロデビュー以来、29戦全勝(26KO)という圧巻の強さでキャリアを築いてきた井上。カルナデスとの対戦が決まれば4団体王座同時では世界最多に並ぶ4度目の防衛戦となるなか、どのような戦いを見せるか注目となる。

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