卓球日本女子、連覇へ立ちはだかる“中国の壁” 孫穎莎&王曼昱ら世界トップ5独占の最強メンバーを崩せるか【アジア選手権】

 

Y.Imoto/SPREAD編集部

卓球日本女子、連覇へ立ちはだかる“中国の壁” 孫穎莎&王曼昱ら世界トップ5独占の最強メンバーを崩せるか【アジア選手権】
孫穎莎、王曼昱(C)WTT、ITTF

10月11日からインドで開幕する「第28回 ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会 2025」。日本からは主力選手がエントリーしており、優勝争いに期待がかかる。

団体戦のみで行われる今大会で、2連覇を目指す日本女子の最大のライバルとなるのが中国。世界ランキング上位5人を独占する絶対王者を崩せるかが焦点となる。

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■中国の厚い壁をどう崩すか

日本は今回、前回メンバーの張本美和(木下グループ)、早田ひな(日本生命)、大藤沙月(ミキハウス)に加え、カットマンの橋本帆乃香(デンソーポラリス)、サウスポーの長﨑美柚(木下アビエル神奈川)という今季好調を維持する2選手が新たに加わった。

連覇を狙う日本の前に立ちはだかるのが、中国の強力布陣。世界女王の孫穎莎、世界2位の王曼昱という“二大巨頭”を中心に、女子卓球界の頂点に君臨している。

さらに、現在の世界ランキングではトップ5をすべて中国選手が占めている。安定したラリーを武器とする陳幸同、貴重なサウスポーとして台頭した蒯曼、経験豊富な王芸迪と、層の厚さは群を抜いている。

日本女子は2025年の国際大会で中国勢に苦戦しており、昨年の決勝で王芸迪、孫穎莎を破った張本美は王曼昱に4戦4敗。早田も陳幸同に4戦4敗と、壁を打ち破れていない。

一方で、今季の国際大会で飛躍を遂げた橋本は、7月の「USスマッシュ」、8月の「ヨーロッパ・スマッシュ」で王芸迪に連勝。だが、直近の「チャイナスマッシュ」では徹底した対策を受け、ストレート負けを喫した。中国側が“対日本戦”への研究を進める中、今回のアジア選手権では再び勝利をつかめるかが鍵となる。

2大会連続の金メダルを懸けて挑む日本女子。昨年、決勝で屈辱を味わった中国が最強メンバーで臨む中、連覇への道は容易ではない。果たして、最大のライバルの壁を打ち破り、再び頂点に立つことができるのか。

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