ワールドシリーズ(WS)第6戦はブルージェイズの本拠地ロジャースセンターで行われ、3-1と接戦を制したドジャースが逆王手をかけた。9回にサヨナラ勝利のチャンスを作ったブルージェイズだったが、走塁ミスであっけなくゲームセット。中継したNHKの解説者は「これで流れはドジャースへ行った」と指摘した。
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■サヨナラのチャンスが挟殺で試合終了
32年ぶりのWS制覇へ王手をかけたブルージェイズ。この日はドジャースの先発、山本由伸投手を打ち崩せず、9回裏を迎えた時点で3-1とリードを許していた。
しかし、チームはここから反撃開始。3番手の佐々木朗希投手を攻め、6番アレハンドロ・カーク捕手の死球、7番アディソン・バージャー外野手の二塁打で無死二、三塁の好機を作った。
ここでドジャースベンチは佐々木をあきらめ、4番手でタイラー・グラスノー投手を投入。長身右腕は、当たっているアーニー・クレメント内野手を1球で一飛に仕留めると、次打者アンドレス・ヒメネス内野手を浅い左直に打ち取った。
これで2死二、三塁となり、打席にはジョージ・スプリンガー外野手……と誰もが思った瞬間、なぜか二走のバーガーが飛び出しており、これを見た左翼手の“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス外野手は、ニ塁ベースカバーに入ったミゲル・ロハス内野手に素早く送球。必死に戻ったバーガーだったが、間に合わず、挟殺が完成して試合終了となった。
■「絶対にアウトになってはいけない」
この走塁ミスでチャンスを潰したシーンについて、NHKで解説を務めた元カージナルスの田口壮氏は「慌てることはなかった。次はスプリンガー。絶対にアウトになってはいけないところでの走塁ミス」と断じ、首を傾げた。
その上で「こういう場面でミスが起きたというところで、一気にドジャースに流れが行ったんじゃないか。スプリンガーに回っていたらサヨナラ3ランっていう……。32年前にジョー・カーターが本塁打(9回のサヨナラ3ランで世界一)を打ちましたが、歴史が繰り返されることは時々あると思っていて、(頭を)よぎっていたんですが。この幕切れは、流れがドジャースに行ったかなと思っています」と続けた。
中継の終了直前にも、改めて走塁ミスに触れ「勝ちたい思いが出過ぎていた。何かのきっかけで、流れは変わる」と強調した。
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