たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2004年スポーツ10大ニュース (番外編)

(c)Getty Images

つい先日のインドネシア大地震による大津波災害に代表されるよう2004年は、まさに「大災害」の年だった。新潟中越地震を含め、まだまだ復興の道程にあると思うが、被災者またボランティアの方々に、ここで改めてエールを送らせていただく。その余波というわけではないだろうが、日本プロ野球界にも大激震の走った年でもあった。振り返ると、いったいこの騒ぎは何だったのか、結局割りの合わない余波を喰ったのは、近鉄の各選手、近鉄ファンだった。プロ野球のオーナー、オーナー会社には襟を正してプロ野球とは誰のものなのか改めて考え直してほしいものだ。

さて、ここでは本年の10大ニュースから漏れたものの、ぜひ注目してほしいニュースや、またまったくもってMSNでしかありえない変なニュース(?)を取り上げた。まずは日本では注目度の低かった偉業から。

オスカー・デ・ラ・ホーヤ6階級を制覇

ボクシング界において前人未踏の6階級を制覇。 1994年3月、Sフェザー級のタイトルを奪取してから足掛け10年に及ぶ偉業だった。アメリカでは絶大な人気を誇り、そのタイトル・マッチもペイパービューでオンエアされるほど。その人気のおかげか、つねに多額のファイトマネーが動き、賛否にさらされてきたのも事実だが、ヘビー級以外脚光を浴びにくいアメリカのボクシング界への影響と恩恵は讃えられてしかるべきだろう。

ランス・アームストロングがツール・ド・フランス6連覇

なにしろ6連覇を成し遂げただけでも前人未踏の偉業だ。ところが、アームストロングは競技に勝利するだけでなく、ガンを克服しレースに復活。その後の6連覇したという事実は、ヒューマンドラマに感動する者でなくとも驚嘆するだろう。復活後の1999年、ツール・ド・フランスを制しただけでも驚いた。連覇でさらに驚いた。ところが今や6連覇だ。しかも今年は32歳。32歳以上でこの50年の歴史を誇るレースを制した者はわずかに5人しかいないという年齢のバリアを突破したという点でもやはり賞賛に値する。現時点ではまだ、2005年のツールへの出場を決めていないというアームストロングだが、さらなる限界に挑むテキサス男の雄姿を今一度見たい。

WRC、日本初開催

MSNスポーツでも特集を組んだラリー・ジャパンは、日本で初めて開催されたWRCイベントだ。欧州ではF1と人気を二分するスポーツであり、日本のマニュファクチャラーが大活躍するレースカテゴリーだけに、なぜ日本での開催にこれほどの年月を要したのか不思議でもある。日本開催ということもあり地の利を活かしたスバルペター・ソルベルクが優勝。今後のWRC人気の火付けイベントとなりそうな予感を残した。帯広の人々の温かいホスピタリティも感じられ、ぜひ来年、再来年へと一大イベントに成長させてほしいと切に願うとこうだ。

マイクロソフトカップ、初代王者はNEC

過日のブームはどこへ消えたのかと感じるほど、スポーツファンの目につかなくなったラグビーだが、昨年よりトップ・リーグ がスタート。そして2004年初頭には、マイクロソフトがスポンサーとなるカップ戦も開催。その初代王者となったのは、NEC。トップリーグ王者の神戸製鋼が破れたことで、ラグビー界の勢力図が戦国時代に入ったこどもはっきりした。今年のトップリーグを制したのは、東芝府中。激戦の統くなか、2005年のマイクロソフトカップは、どのチームが抜け出るのか、注目度は高い。国内リーグの切磋琢磨から、日本代表の100失点ゲームなどが消滅することを願うばかりだ。

ホンダの玉田がPP to WINで日本GPを制す

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MotoGPホンダのライダーとしてフル参戦していた玉田誠が、今季2勝目を地元・もてぎで飾った。しかも、PPを獲得、ロッシとの一騎打ちを制しただけに、日本のファンにとっては、理想の日本GPとなったはずだ。7月4日、昨年事故死した加藤大治郎の誕生日にリオGPで初優勝。シーズン前は今季5勝を公言していただけに価値あるシーズン2勝目だった。このレースでは、カワサキ中野真矢3位に入り、カワサキ勢としてはコーク・バリントン以来23年ぶりの表彰台を獲得したことも忘れられない。

神出鬼没! MSNスポーツ美人競馬予想家

MSNスポーツの競馬予想家は、なんとあちらこちらのイベントに進出。いや、もともと、各女史とも各分野で活躍なさっていたのですが、それにしてもMSNスポーツが取材に行く世界各地にパッタリ! まず高瀬有紀子さんはグリーンチャンネルなどでもキャスターとして活躍、なんとさらにMLBワールドシリーズの特集を組むとなんとこんなところで、ワールドシリーズの予想も!?

驚くべきは、麻丘しのさんか。アテネ五輪においてMSNスポーツがアテネの街を取材していると、なーんと浴衣姿でアテネ市内を闊歩! 取材班に写真に収められたと思いきや、なんとスポーツホノルルマラソン大会でも出走しているところを発見。いやはや、やっぱりみなさん、スポーツのフィールドで活躍なさっているんですね…。

スポーツ・ナンバー1サイト決定ホノルルマラソン、MSNはYahoo!に惜敗!?

記憶に新しい本対抗戦で、MSNスポーツはYahoo!に惨敗!?いや、いまだに負けたと思っているわけではありませんが、 とにかくタイムでは遅れをとり、ナンバー1サイトを名乗れずにおります。

まあ、負けたことよりも、とにかく担当プロデューサーが80キロの大柄ながら完走したことのほうがニュースなんじゃなかろうかと思う次第。ニッカン野田氏も2回目の今回はアゴを外さずに完走する快挙を成し遂げている。

以上、手前ミソな企画も含めて、番外編を列挙。日本のスポーツファンにはあまりなじみのない部分に特に焦点を当ててみた。10大ニュースは、明日発表の予定。お楽しみに。

「MSNスポーツ」2004年12月28日掲載分より加筆転載

著者プロフィール

たまさぶろ●エッセイスト、BAR評論家、スポーツ・プロデューサー

『週刊宝石』『FMステーション』などにて編集者を務めた後、渡米。ニューヨークで創作、ジャーナリズムを学び、この頃からフリーランスとして活動。Berlitz Translation Services Inc.、CNN Inc.本社勤務などを経て帰国。

MSNスポーツと『Number』の協業サイト運営、MLB日本語公式サイトをマネジメントするなど、スポーツ・プロデューサーとしても活躍。

推定市場価格1000万円超のコレクションを有する雑誌創刊号マニアでもある。

リトルリーグ時代に神宮球場を行進して以来、チームの勝率が若松勉の打率よりも低い頃からの東京ヤクルトスワローズ・ファン。MLBはその流れで、クイーンズ区住民だったこともあり、ニューヨーク・メッツ推し。

著書に『My Lost New York ~ BAR評論家がつづる九・一一前夜と現在(いま)』、『麗しきバーテンダーたち』など。


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