[特別特集]オークス、日本ダービー、安田記念、宝塚記念を的中させた【競馬界の重鎮が実際に買う馬券】に関する所感議事録

ジュウリョクピエロ/オークス2026

2026.07.14

「皆が皆、四六時中ソワソワしていた」
SPREAD編集部内を異様な空気が包んでいたあの4週間。

今村ジョッキー騎乗のジュウリョクピエロを敢然と1着軸に指名し3連単3万330円的中を果たしたオークス。
本命の◎ロブチェンは当然のことながら、○パントルナイーフ△バステールの配列が絶妙に映った日本ダービーの3連単4万7050円的中。

恥を忍んで当時のSPREAD編集部内の状況(私を含めた)を白状するならば、明らかに皆の挙動がおかしくなり、空気がざわつき始めたのは日本ダービーが終了したあたりからと記憶している。

重鎮サイドと直接コンタクトを取ることができた担当者やSPREAD編集部役員と、私どもスタッフの間には確実に、この【重鎮が購入する馬券】に対し「認識の差」「熱量の差」が存在していた。

オークス前日から宝塚記念前日まで、計4回に渡り公開した上記コラムの中でも、「当時の書き手の熱量や認識に明らかな変化」が生じているというのは読み取っていただけると思う。

無理もない話だと思っている。
私どもは【競馬界の重鎮が実際に買う馬券】としか伝えられていなかったのである。

そして、
「なんだかんだといっても結果が全て。お手並み拝見。」
という意識は、皆が皆持っていたはずだ。

「我こそは競馬の神様だ」
と独自の理論や知識を引っ提げて売り込みに来るという人間は少なくない。
自称[事情通]という人間との接触は日常茶飯事というのが私どもの世界である。

今となっては、その様な“その他大勢”と横並びにすること自体が失礼な話になるのだが、これはあくまでも私どもの立場から見えていた世界の話である。

正直、オークスの前時点から「これまで関わってきた人間とは次元が違う」と聞かされていたとはいえ、蓋を開けてみるまでは「お手並み拝見」でしかなかったことは白状しておきたい。

誤解のないようにお伝えしておかなければならないが、SPREAD編集部内で取り扱う情報は、その99.9%がオープンコミュニティの場で共有されるものであって、それはイチスタッフであったとしても何らかの制限が掛けられるものではない。

ただしそれが特定の関係者にとってデリケートな話であったり、機密性、秘匿性を持つ話となれば、責任を有する立場だけで管理されるというのは、これはどの業種、どの企業であったとしても珍しい話ではない。

【競馬界の重鎮が実際に買う馬券】としか公開されていなかった今回の件は、後者の0.1%に属する話だったというだけの話である。

「現役関係者に多大な影響力を持つ方」
「関係者からは神格化されるほどの人物」
そして
「SPREAD編集部がこれまで再三に渡り何度も取材のオファーを出し続けてきた方」
という話も、繋がりを持つ人間が個別の案件として進めていたことであり、少なくとも私は【競馬界の重鎮】としか伝えられていなかったというのが、この企画を取り巻くスタッフ一同の状況である。

何かここまでをご覧いただき、一向に話が前に進まぬ感覚や、私の中から沸々と醸し出すネガティブなニュアンスを感じ取った方がいるとするならば、それは限りなく正しい感覚である。

唐突だが、私には3つの不満がある。
赤裸々に明かしておきたい。

1つはなぜ、「オークス」前の時点から重鎮の正体を明かしてくれなかったのかという不満である。

実は私が重鎮サイドと直接お会いできたのは、全てが終わった後のこと。
この【所感議事録】の許可を得るために東京府中市にある現在の顧問先を上司とともに訪れた際の話である。

これは「妬ましさ」「悔しさ」「不公平感」という言葉にも置き換えることができる感情であり、つまり「立場をわきまえろ」と言われてしまえば反論の余地もないというどうしようもないものなのだが、編集部への不満を赤裸々に明かした以上、勢いついでに付け加えれば、
「もしオークスの前から取材担当に加えてくれていれば、そこで真実を知ることができていれば、今頃大金持ちになっていた」
という物欲から生じるあさましい感情でしかないことは自虐しておきたい。

もう1つはこの【所感議事録】を任命されたことに対してである。
読まされる方は堪ったものではないかもしれないが、この【所感議事録】の担当は私が進んで望んだものではない。
これも誤解のないようにお伝えしておかなければならないのだが、SPREAD編集部内でも「物書き」を任される立場にあって、言葉を生み出す苦労を知ればこそ、それが形になった際の達成感をやりがいや喜びとして感じることができる人間と自負している。
読者の反応に一喜一憂する単純な思考も合わせ持ち、要は物書きは嫌いじゃないのである。

その中にあって、間違いなく競馬ライター冥利に尽きるという垂涎ものの題材を託されたのが今回の【所感議事録】となれば、
「何をうだうだと話しているのか」
とお思いの方もそろそろ出てきているかと思うが、ここで第3の不満を暴露しなければならない。

ここまで、肝心の重鎮に関する話はない。
それどころか「内容が何もない」ことに気が付いた方も多いかと思う。
これも赤裸々に白状するのだが、ここまでの内容は、経緯の振り返りや個人の所感だけで文字を埋めただけのものである。

第3の不満、そしてこのコラムを【所感議事録】と命名したことにも繋がる理由をお伝えしておきたい。

私がこのコラム作成依頼に対し集めた材料、題材、そして重鎮という存在の核心に迫る話の全てが「そこに踏み込んではならない」「書いてはならない」「(自身のために)見なかったこと、聞かなかったことにしなさい」などの様々な言葉の暴力の下で、闇に葬られたのである。

SPREAD編集部内にそのような決まり事、社内規定が存在するのかどうかは分からないのだが、責任を有する人間の「一般的な感覚」の下で言葉が封じられた今回。

残された私の中にある1つの結論は「書くことがない」である。

想像してみてほしい。
例えばデスクから「FIFAワールドカップ2026の総括を書いてほしい」という依頼を受けたとする。
まだ大会自体は終わっておらず、そもそも担当も違う以上、これはあくまでも仮の話にしか過ぎないのだが、ただしこの依頼には続きがある。
「特定の国、特定の選手も含めてその名前は絶対に出さないように。できることならサッカーの話であることを読者に悟られないように注意してほしい。」

そんなバカな話があるかと思われるかもしれないが、極めて近い立場にあるのが、今、【所感議事録】を託された私の状況である。

今、私の目の前にある題材は、競馬ライターであれば誰もが「1度は関わる」ことを欲する領域。魑魅魍魎の世界である。
それはまるで欧州の王室関係者や政財界のドン、官僚や学術界のリーダーが非公式、非公開で「世界の行方」を決定するために集うビルダーバーグ会議に間違って出席してしまったようなものである。
そしてその退席の直後にこう言われるのだ。
「見たことも聞いたことも全て忘れろ。さもないと…」

先ほど「読まされる方は堪ったものではない」とお伝えしたが、私から言わせれば私の方が堪ったものではないのである。

タイトルを【所感議事録】とした理由は、これはあくまでも私の中にある所感を書き写すだけのもの。
見たことでも聞いたことでもない。
これはあくまでも私の所感である。
そしてこれは、私が言葉を発するための自己防衛本能、危険回避手段であることをご理解いただきたい。

おそらく到底受け入れられない不思議な話をしたいと思う。

今回私は[トレンド]という全く新しい概念に触れてしまっている。

もちろん流行や潮流、時代の動向を意味し、若者のファッションを中心とした文化や経済動向分析などの分野で使われる言葉としては認知しているのだが、私が触れた[トレンド]は似て非なるもの。

いや、この「似て非なるもの」という表現も適切かどうか定かではなく、隣り合わせに存在しながら相反する存在、同時には成り立たないはずの2つの存在が絶妙に成り立ってしまっている二律背反的な状態などと纏めてしまえば、今現在の私の“たかが知れている”理解度も分かろうというもの。
今回私が触れた[トレンド]に関して言えば、まだ説明もままならない段階にあることは予め白状しておきたい。

本人の意向とは別として、デビュー当初からアイドル的な扱いとして売り出されていたホリプロ所属の今村聖奈騎手を背に、お世辞にもハイレベルとは言い難い本年度のオークスを勝利したジュウリョクピエロ。
仮に2着惜敗のドリームコアが、毎度おなじみのC・ルメール騎手を背に勝利していたとしたら到底起こり得なかったという一時的な今村フィーバーを起こしたことはご存じと思う。

旧名義は「合同会社雅苑興業」からの派生、言うまでもなく小林製薬株式会社創業一族より引き継がれてきた現名義「フォレストレーシング」所有のロブチェンが2歳時のホープフルSを合わせ、皐月賞に続く春の2冠を達成した本年度の日本ダービー。
今さら問題を掘り起こすつもりはないが、所感を述べるのであれば奇妙でしかないというあの騒動。
1000年以上前の書物にも記載があるレベルで古くから様々な食品を通し、ほぼ全ての国民が口にしてきた紅い発酵食の紅麹。
あくまでも所感に過ぎないことを繰り返し伝えておかなければならないが、結局のところは、サプリ服用者の中の死亡者ではなく、年間数十万人という肝機能系障害の中から「サプリを服用したことがある患者」を抽出しただけにすぎなかったあの騒動。
その中にあって個人的に最も解せないのは、元々因果関係の証明は極めて困難であるはずの医薬品による健康被害であるにもかかわらず、騒動発覚後1週間も経たずして役員総出の記者会見を開き、すぐに補償を明言した企業サイドの“不可解すぎる”リスクマネジメントという話になるのだが、その小林製薬株式会社親族小林昌子氏の法人名義「フォレストレーシング」が騒動発覚の3ヶ月前に行われたミックスセール2023で、上場NO39[ソングライティング23]、後にロブチェンと命名されるダービー馬を引き当てていたのである。

話している意図が分かりにくいのも無理はない。
なぜなら人間は、自分が見えているものや認識した事実を基準に物事を考えるからである。
世の中のたいていの物事は、自身が認知する遥か前から既に始まっているのである。

話がかなり横道どころか別世界に飛んで行ってしまったが、ここで軌道は修正しておきたい。

ただここまでの内容を踏まえた上で、これだけは伝えておきたい。
「まさか」の段階で止まってしまう思考の持ち主は、決してその先を見ることはできないのである。

『不思議や偶然で片付けられてしまうことの大半には人間の意思が存在する。普通に考えればあり得ないことでも、世間は不思議や偶然という言葉で片付けてくれるし、例えばどんなに世論を揺るがすような事件が起こったとしても、そこで強烈な疑念が残ったとしても、新しい事件があればすぐに書き替えられるのが人間の思考。記録だけが残ってそれが事実になる。そうやってトレンドと思考、行動自体がコントロールされている。』

いつ誰が口にした言葉であるかは明言しない。
投げっぱなしになってしまうことはご理解いただきたいのだが、ここだけはご想像にお任せする。

オークスや日本ダービーとは異なり、「同じ15点であっても3連単ではなく3連複」が指定された安田記念に関して言えば、それこそ私の中の理解度は
「同時には成り立たないはずの2つの存在が絶妙に成り立ってしまっている二律背反的な状態」
本命評価の◎ガイアフォースと3番手評価の▲ワールズエンドが2着同着、そこからクビだけ抜け出した△シックスペンスが武豊騎手を背に勝利したという一戦。
あえて言うのであれば「3連単ではなく3連複」とした意義を見出した結果という浅はかな見識でしか振り返ることができないのがこの安田記念ということになる。
所感どころかその入り口さえ見えていないという状況下、下手な言葉を並べてミスリードとなってしまえば元も子もない。
私にこのレースを語る資格はないと思っている。

その武豊騎手の2週連続よりも、
「おそらく、天国から松本(好雄)会長が降らせてくれたのかなと思いました」
という勝利騎手インタビューがドラマを引き立たせたという宝塚記念は
「馬券に必要な馬」
として公開された3頭、つまり
◎16メイショウタバル
〇5クロワデュノール
▲1ダノンデサイル
が評価順のままゴール板を通過し3連単で6040円を付けたという一戦。

「馬券に必要な馬」
として公開された上位人気3頭の指定。

公開当時の記憶や状況を鮮明に思い起こすことができる方であれば、共感していただけると思っているが、個人的に最も強烈なインパクトを覚えたレースがこの宝塚記念である。

その1週前となる3回目のコラム、つまり安田記念前日の6月6日(土)に入稿されたコラムに対し、誰かが「予言書が届いた」と言ったのを私も耳にした。

冒頭で
「空気がざわつき始めたのは日本ダービーが終了したあたりから」
と白状したが、オークス、日本ダービー、そして予言書と認識した安田記念での3週連続の万馬券的中を魅せられ、【馬券企画番外編】という形で泣きの1週が決定したこの宝塚記念の入稿日は皆が皆、何かに対しギラギラした空気を感じていたことを覚えている。

それこそ読者よりも私どもが、他の仕事もそっちのけで重鎮からの予言書を待ちわびるという状態にあったのである。

そこで
「馬券に必要な馬」
として公開されていた3頭の名前。

「届いた」という知らせに対し最高潮に沸き上がった熱気が、一瞬のうちに冷めた空気になったこともハッキリと記憶している。

◎16メイショウタバル
〇5クロワデュノール
▲1ダノンデサイル

愚かな私たちは、それが「上位人気3頭を記した」ものではなく、
『出走馬18頭中15頭に対し下された「馬券に必要がない馬」というメッセージ』
であること、そしてそれが当時の状況を思い返せば「尋常ならざる価値を持つ結論」であることに、少なくともその瞬間は気が付かなかったのである。

阪神馬主協会会長を歴任し、前年8月29日に逝去した松本好雄オーナーの所有馬メイショウタバルが、並み居る良血馬を尻目に武豊騎手を背に勝利を収めたこの宝塚記念。
まるでどこかで見たドラマのような筋書きで締めくくられた春のGIシリーズ。

さて、ここで歴史の証人としてそれぞれの投稿、そしてレースを目撃された読者の皆様に、一緒に考えていただきたいことがある。

このオークスから日本ダービーまでの4週間。
『私どもはいったい何を見せられたのか』

これは何かのなぞなぞでも、捻った思考や深読みが必要な話でもなく、私なりの本当に素直でストレートな疑問であり問い掛けである。

私どもが見たもの、馬券購入という形で金銭を投じたものが競馬であったことは間違いないのである。
ただそれが私どもが知る競馬、つまり出走馬がいて、ジョッキーや陣営もそれぞれに作戦を立て、レースが進む中でそれぞれの出走馬がベストを尽くし優劣を決する「私どもが知る競馬」であったのかどうか。

それを踏まえた上で、もう1度申し上げたい。
『私どもはいったい何を見せられたのか』

「“あったらいいな”をカタチにする」
これは小林製薬株式会社のコーポレートスローガンとして1980年代前半から掲げられてきた秀逸なキャッチコピー。CMなどでも耳にしたことがあるという方は多いと思う。

引用するのであれば
「“なったらいいな”をカタチにする」
補足するのであれば
「(誰かにとっての)“なったらいいな”を(誰かが)カタチにする」
という様を、競馬を通して知らぬうちに体験させられた感さえ残されているというのが、私の偽らざる思いである。

もちろん何もなかったのだとしたら、このような気付きや疑念が浮かび上がることはなかったはずである。

ただ私どもも、そして皆様も、確かに一部始終を目撃し、そして体感したことは間違いない。

◆オークス3連単3万330円の的中馬券を事前公開したコラムはこちらから

◆日本ダービー3連単4万7050円の的中馬券を事前公開したコラムはこちらから

◆安田記念3連複1万6210円の的中馬券を事前公開したコラムはこちらから

◆宝塚記念◎○▲完全1点を事前公開したコラムはこちらから

『私どもはいったい何を見せられたのか』
実は私の中に明確で揺るぎない答えはある。
先ほど「一緒に考えてほしい」と申し上げたのは、私が遭遇したこの世界が「確かに存在する」ということを、誰かと共有したかったというそれだけのこと。

当然のことながら誰それと構わず共感を求められるような話ではない以上、私は共に証拠を目撃している皆様に問い掛けているのである。

ただし、
『私どもはいったい何を見せられたのか』
というその手掛かりとなり得る事実は、とっくに公開されている。

お分かりであろうか。

『単なる予想ではない』
という唯一にして絶対的な重鎮の声明。

まるで
「(誰かにとっての)“なったらいいな”が(誰かによって)カタチにされた」
かのような結果が、[トレンド]という名の下で何かに導かれ、そしてその結末が残されることをあらかじめ知っていたかのように公開されたのがこの4週間に渡る【競馬界の重鎮が実際に買う馬券】の痕跡。

これは紛れもなく皆様も体感された事実である。

『単なる予想ではない』
ではそれが何なのかという話をしなければならないのだが、残念ながら私はこのようにお伝えするしかできない。
『それこそがこの世における[トレンド]という領域であって、私どもが取り扱える話ではない。』

気が付けばレッドラインをとっくに踏み込んでしまっていることに対し、恐怖にも近い感覚を抱いているのだが、同時に競馬ライター魂に火がついてしまっていることは事実。
あとはなるようになれだが、できることであれば関係者の目に触れることがないことを祈るしかない。

文中で少しだけ触れた重鎮の顧問先だが、東京都府中市に籍を置き、古くから日本国内の馬事振興産業に絶大なる影響力を残してきた会社とまで言ってしまえば、競馬関係者並びに馬事産業に従事する方だけではなく、競馬ファンでも知らない方はいないということになってしまうが、一応のため本人からもその所在に関しては堅く止められている以上、これ以上は言及しない。

そしてこれ以上、私たちにできることは何もない。
その目撃者、証人としての命を胸に、今回のような議事録を以て、語り継ぐことだけしかないのである。

文●SPREAD編集部