卓球女子の橋本帆乃香(デンソー)は、日本が世界に誇るカットマンとして近年活躍している。5月に行われた世界卓球団体戦の決勝では蒯曼(中国)から白星をつかむなど、“対中国勢”を前にした日本の新たな切り札として台頭した。
そんな中、現在行われている「WTTヨーロッパスマッシュ」で橋本を破った台湾選手の戦いぶりを、中国メディアが分析している。
◆【実際の映像】橋本帆乃香を撃破の台湾選手に脚光「18歳が“中国の天敵”を打ち破る」 日本のカットマンを退けた彭郁涵の戦いぶり
■躍進の彭郁涵にライバル中国も関心
橋本は昨年出場したヨーロッパスマッシュで、3回戦で王芸迪(中国)を下すなど8強入り。シングルスで重要な国際大会出場を重ねてきた1年を経て、スウェーデンでの上位進出にも期待が高まっていた。
そんなカットマンの前に立ちはだかったのが、彭郁涵(台湾)だった。世界ランキング69位の18歳は予選から勝ち上がり、13日の2回戦で橋本と対戦。橋本のカット攻めに対し、的を絞らせずに2ゲームを先取した。第3ゲームこそ、橋本が中盤から粘り強くコースを突いて巻き返し、11-8で奪ったものの、第4ゲームでは彭郁涵が橋本の反撃を11-9でしのぎ切って勝利。巧みなカット処理が光り、日本の実力者を退けた。
この戦いに注目したのが中国メディアの『捜狐』で、14日付で「18歳の若者が『中国の天敵』を打ち破ったーーついに橋本帆乃香を打ち破る存在が現れた」と見出しを立て、彭郁涵の戦いぶりに言及。記事内では「橋本帆乃香はこれまで多くの攻撃型選手にとって悪夢のような存在だった」と28歳のカットマンが見せてきた活躍を称えつつ、「橋本は試合を通じてポジション調整に奔走し、質の高いプレーをするのに苦労した」と、この試合で起こった変化を指摘している。
その理由に挙がったのが、彭郁涵の独特なプレースタイルだ。18歳の台湾選手はフォア面に表ソフト、バック面にアンチラバーを張ったラケットを頻繁に反転させながら、橋本のボールに対応した。
記事内では「このようなラケットの構成はトップレベルはもちろん、アマチュアを含めても珍しい」とし、「バックハンドのアンチラバーは、『スピンを無効化する』機能を果たしている」と分析。また、「試合を通じて回転をかけるショットと無回転のショットを絶えず織り交ぜてプレーした」と彭郁涵の工夫に言及し、橋本の長所を封じたスタイルと戦い方だったと振り返った。
彭郁涵はその後、長﨑美柚(木下グループ)にも勝利し、ベスト8進出を決めるなど快進撃を見せている。日本を代表するカットマンとして海外勢に脅威を与えてきた橋本を破った18歳の戦いぶりに、称賛の声が集まっている。
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