【フィギュア】羽生結弦のクワッドアクセルを海外メディアも注目「五輪での栄光以上に価値がある」

羽生結弦(C)Getty Images

全日本フィギュアスケート選手権・最終日が26日、さいたまスーパーアリーナで行われた。男子フリーは2014年のソチ、2018年の平昌と五輪連覇を果たしている羽生結弦が211.05点をマーク。SPとの合計322.36点で2年連続6度目の優勝を果たし、来年2月の北京五輪出場権を獲得した。公式戦で初挑戦となった「4回転半クワッドアクセル)」は成功しなかったが、このトライには海外メディアも反応した。

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■非公認ながら今季世界最高スコア

フリー曲「天と地と」の冒頭1本目のジャンプ。羽生はゆっくりとした助走から一気に飛んだ。公式戦初挑戦となる4回転半は、両足着氷。転倒はなかったが、回転不足でダウングレード、3回転半の判定となった。しかし、その後は4回転トーループ、サルコーなどを成功させ、非公認記録ながらフリー、合計点とも今季世界最高スコアを叩き出した。

このスケートに海外メディアも反応。「NBC Sports」は、「ユズル・ハニュウが4回転アクセルに挑戦し、全日本選手権を制す」との見出しで、羽生のパフォーマンスを伝えた。記事は「五輪で2度優勝しているハニュウは、これまで誰も成功したことがないアクセルを成功させることを最大の目標に置いていると何年も前から公言している。彼にとっては、4回転半を成功させることは五輪での栄光以上に価値がある」と紹介した。

■「ウォームアップから泣きそうだった」

また、右足首負傷と闘い、秋のグランプリシリーズを欠場していた近況や、「正直、ほっとしている。6分間のウォームアップの前から泣きそうだった」という試合後のコメントも掲載。その上で、北京五輪でのネイサン・チェンとの勝負に期待を寄せた。

そのほか、スケート専門メディア「Golden Skate」は、「ユズル・ハニュウ、埼玉に君臨」との見出しで報道。「待望の4回転アクセルは回転不足で両足着氷となった。しかし、それ以外のHeaven and Earth(天と地と)のルーティンは完璧だった」と評価した。

欧米のメディアの評価をまとめると、「Golden Skate」に代表されるように、「4回転半は失敗したものの、それ以外のプログラムは素晴らしいものだった」という声が多数を占めた。

羽生は4回転半を飛ばなくても、五輪3連覇を狙う力は十分にあり、ネイサン・チェンのように「4回転アクセルはリスクが高い」と回避する手もある。果たして2月の北京では、どんな戦いが待っているのだろうか。ファンとしては、“4回転半を成功させた上で金メダル”というシナリオの実現を期待せずにはいられない。

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文・SPREAD編集部


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