新チームで変わる「キャプテンの役目」…日本代表のキャプテンは長谷部誠から青山敏弘へ

9月、新生サッカー日本代表・森保ジャパンのメンバーが発表された。

注目が集まったのは、先日のFIFAワールドカップロシア大会で代表引退を宣言した長谷部誠選手の後任キャプテンだ。吉田麻也選手や柴崎岳選手、槙野智章選手などを予想する声が多かったが、サンフレッチェ広島の青山敏弘選手がキャプテンに選ばれた。長谷部選手からは、背番号17も受け継ぐことになる。

 

View this post on Instagram

 

#SAMURAIBLUE ( #日本代表 )は9月11日(火)、大阪・パナソニックスタジアム吹田でのキリンチャレンジカップ2018コスタリカ代表戦を行い、約3年ぶりの代表復帰となったMF #南野拓実 選手や途中出場のMF #伊東純也 選手らのゴールで3-0の勝利を収め、 #森保一 監督の下での新体制初戦を白星で飾りました。 ・ 今夏のワールドカップのメンバーはGK #東口順昭 選手、DF #槙野智章 選手、MF #遠藤航 選手の3人のみ。先発したMF #堂安律 選手とDF #佐々木翔 選手に、途中交代で出場したMF #天野純 選手とMF #守田英正 選手が代表初キャップを獲得するというフレッシュな顔ぶれです。 4-4-2の布陣でMF #中島翔哉 選手やMF #堂安律 選手、南野選手らが躍動して、日本代表の新たな可能性を示す試合を見せました。 ・ 👉詳しい情報は、JFA.jpへ ・ キリンチャレンジカップ2018 2018年9月11日(火) 19:20キックオフ 大阪/パナソニック スタジアム 吹田 SAMURAI BLUE(日本代表)vs コスタリカ代表 ・ #jfa #daihyo #SAMURAIBLUE #東口順昭 #権田修一 #シュミットダニエル #槙野智章 #天野純 #守田英正 #佐々木翔 #車屋紳太郎 #遠藤航 #室屋成 #三浦弦太 #冨安健洋 #青山敏弘 #伊東純也 #三竿健斗 #伊藤達哉 #小林悠 #浅野拓磨 #植田直通 #中島翔哉 #堂安律 #南野拓実

日本サッカー協会(JFA)さん(@japanfootballassociation)がシェアした投稿 –

長谷部選手から青山選手へ。新主将が担う「キャプテンの役目」は、今までと少し違うものになりそうだ。

強力なリーダーシップで歴代監督に支持された長谷部誠

長谷部選手は、2002年に藤枝東高校から浦和レッズへ入団した。2008年にドイツ・ブンデスリーガのVflヴォルフスブルクに移籍すると、1.FCニュルンベルクやアイントラハト・フランクフルトでも活躍。

2010年の南アフリカW杯からは日本代表のキャプテンを務め、2018年のロシアW杯まで3大会連続でチームを引っ張り続けた。

 

View this post on Instagram

 

まず始めに、ロシアW杯での日本代表チームへの多大なるサポート本当にありがとうございました。 皆様からの力が日本代表チームを前へと押し進めて下さいました。本当に感謝しています。 そして僕個人としては、この大会を最後に日本代表にひとつの区切りをつけさせていただきたいと思います。 日本代表という場所はクラブとは違い、いつ誰が選ばれるかわからないところであるので、いち選手からこのように発信する事は自分本位である事は承知しています。 しかし、2006年から約12年半という長い間共に戦った仲間たち、多大なるサポートをして下さった日本の皆様に感謝の気持ちを伝えさせていただきたいと思い、こうして書かせていただいています。 日の丸を胸に戦った時間は僕にとって誇りであり、なにものにも代え難い素晴らしいものでした。 共に戦った7名の監督方、コーチングスタッフ、代表スタッフのみんな、そして素晴らしきチームメイトたち、最高の仲間でした。 特に主将を務めさせていただいた8年間は皆に支えられてばかりでした。 貴方達と共に同じ時代に戦えた事は幸せでした。 そして日本代表サポーターの皆様、これまでのサポートに心からの感謝を伝えさせていただきます。 12年半の間、様々な事がありました。 歓喜も失望も共に味わいましたね。 良いときもそうでないときも僕たちの背中を押してくださいましたね。 皆様と共に歩んだ時間は僕にとって大切な宝物です。心から、ありがとう!! 最後になりますが、これからは僕も日本代表チームのサポーターです。 一緒に日本代表チームに夢を見ていきましょう!!! 長谷部誠

長谷部誠 Makoto Hasebeさん(@makoto_hasebe_official)がシェアした投稿 –

長谷部選手といえば、MFとしてのプレーはもちろん、強力なリーダーシップも印象的だ。日本代表は南アフリカW杯以降5人の監督が就任しているが、いずれもキャプテンに指名したのは長谷部選手だった。

元代表監督のザッケローニさんは長谷部選手について「本物のキャプテンと呼べるのはパオロ・マルディーニ(「ミランの象徴」と呼ばれるACミランの元キャプテン)と長谷部だけ」と語っている。

長谷部選手を日本代表のキャプテンに初めて選んだのは、当時代表監督だった岡田武史さんだ。当時の日本代表は、川口能活選手や中村俊輔選手など実績豊富なベテランが揃っていた。そんな中、岡田さんは当時26歳の長谷部選手をキャプテンに抜擢している。

岡田さんといえば、日本のサッカーを創世記から見届けてきたサッカー界の重鎮。その岡田さんが若い長谷部さんを抜擢したことには、将来的に日本代表のキャプテンを長く務めるだけのポテンシャルがあると見極めたからかもしれない。

主な歴代の
サッカー日本代表キャプテン
キャプテンを
務めた期間
長谷部誠 2010~2018年
中澤佑二 2008~2010年
川口能活 2006~2008年
宮本恒靖 2004~2006年
中田英寿 2002~2004年
井原正巳 1996~1999年
釜本邦茂 1975~1977年
歴代のサッカー日本代表キャプテン。錚々たるメンツが並ぶ中、歴史の生き証人たる岡田さんは長谷部選手を指名した。

日本代表は、ロシアW杯で過去最高記録となるベスト8を寸前で逃した。次回大会である2022年のカタールW杯は何としてもあと一歩に迫った壁を乗り越えたいところ。長谷部選手にとっても、志半ばで身を引いた夢は、後任キャプテンに叶えてもらいたいと思っているだろう。

青山敏弘は人柄と「繋ぎ役」で貢献するキャプテン

長谷部選手からキャプテンと背番号17を引き継いだ青山選手は、2004年にサンフレッチェ広島へ入団してプロキャリアをスタート。2014年からは佐藤寿人選手に代わりキャプテンを引き継いでいる。

日本代表には、2011年に初選出され、2014年のブラジルW杯ではグループリーグのコロンビア戦で初出場を果たしている。

2015年を境に代表に招集される機会がなかったため、今回は実に3年ぶりの代表入りとなった。

青山選手の日本代表選出は、今回就任した森保一監督の意向が大きい。

森保監督は2012年から2017年までサンフレッチェ広島の監督を務め、リーグ戦で3度の優勝を果たした。青山選手を最も間近で見てきた指揮官のひとりといえる。

森保監督は青山選手の実力を高く評価しており、日本代表でも活躍を期待する形でキャプテンに選出した形だ。

前任の日本代表キャプテンである長谷部選手が強力なリーダーシップを武器に歴代監督の支持を集めたのに対し、森保監督が青山選手に期待するのは、その人柄だ。

森保監督は、青山選手を評し「自分の姿でチームを引っ張れる存在」と語っている。ストイックにサッカーと向き合う姿が、チームに好影響を与えると考えているようだ。

当の青山選手も、森保監督が自分を選出したことをふまえ、以下のようにコメントしている。

時間は短いですが、森保監督らしさは出ていると思いますし、それを表現できる選手が来ていると思っています。自分も森保監督だから呼ばれているという部分は大きいと思うので、そこはしっかり自覚しないといけないと思っていますし、自分にできることは、個人だけでなくチームのために、すべてぶつけて戦いたい。それが役割だと思っています。

JFA公式サイト、コスタリカ戦前のコメントより引用

青山選手は、自分の仕事について、選手たちと森保監督の橋渡しであるとも語った。長谷部選手とはまた違う目線で日本代表というチームを見渡し、貢献していると言えるだろう。

そんな青山選手だが、試合を離れると意外にもオチャメな性格だ。その様子はサンフレッチェ広島でチームメイトである原裕太郎選手のTwitterに詳しい。

ピッチ上で見せる真剣な姿と普段の姿のギャップが、チームメイトを惹き付ける魅力かもしれない。

キャプテンの受け継ぎにより、また新しい一面を見せようとしている日本代表。10月12日に開催されるパナマとの試合ではどんな戦いを見せてくれるのか、注目だ。

この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします