【北京五輪/フィギュア】ROC勢の牙城崩した坂本花織を海外メディアも称賛「これぞ真のスケート」

15日に行われたSPで自己ベストを更新する79.84点を記録した坂本花織(C)Getty Images

女子ショートプログラム(SP)が15日に行われ、ロシア五輪委員会(ROC)のカミラ・ワリエワが、82.16点を記録して首位発進した。日本勢は昨年行われた全日本選手権を制した坂本花織が自己新となる79.84点で3位スタート。樋口新葉が5位、河辺愛菜が15位で続いた。

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■「幸せな時間をありがとう」

ワリエワと同じROCのアンナ・シェルバコワが80.20点で2位、アレクサンドラ・トルソワが74.60で4位。「3強」と目されていたROC勢に割って入ったのが、坂本だった。最終滑走者として登場し、「怖かった。震えが止まらなかった」という重圧を感じながらも全てのジャンプを決めた。

3回転半ジャンプを跳ばずに叩き出した自己ベスト。ロシア勢の一角を崩した会心の演技に対し、海外メディアも好反応を見せた。

フィギュア専門サイト「GOLDEN SKATE」の公式Twitterは、「日本のカオリ・サカモト、自己ベスト79.84の素晴らしいスケーティング」とつづれば、ソチ五輪団体銅メダルのアシュリー・ワグナー(米国)は「SPで幸せな時間をくれたカオリ・サカモト ありがとう」と記した。また、米NBCは「カオリ・サカモトがSPでROCトリオを崩す」と伝えたほか、元カナダ王者ナム・グエンも自身のTwitterを更新し、「カオリの美しいスケート これぞ真のスケートとパワーだ」と称賛した。

■「競技が終わるまでノーコメント」

一方、ドーピング疑惑の渦中にあるワリエワは、冒頭の3回転半ジャンプでステップアウト。珍しくミスが出たものの、その後は貫禄の滑りを見せて首位に立った。ただ、演技終了後には涙を見せるなど、精神的にダメージを負っていることをうかがわせた。

ワリエワはSP終了後、恒例の上位3人による会見を欠席。代わりに2位シェルバコワと3位坂本に質問が集中。ワリエワについて聞かれたシェルバコワは「この状況について、私は何も言わない」 と沈黙を貫き、坂本も「現在行われている競技が公正なものかどうか」という質問に対して、「よく分からない。繰り返しになりますが、その質問に対する回答は差し控えたいと思います」と明言を避けた。

その他の選手たちもワリエワの陽性騒動と出場継続について聞かれ、一様に困惑。「USA TODAY」によると、米国のマライア・ベルは「私はこれまでも、そしてこれからも、クリーンなスポーツを支持します。それが、私が言えるすべてです」と話すと、スイスのアレクシア・パガニーニ選手は「競技が終わるまではコメントしたくない」と言い残したという。

波紋が広がり続ける今回の騒動。選手たちがフリーの演技に集中できるか。メンタル面が勝負のカギを握りそうだ。

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文・SPREAD編集部


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