【ドバイワールドC/3連単36点勝負】チュウワウィザードは“消し”評価、中心は米国最強馬

 

【ドバイワールドC/3連単36点勝負】チュウワウィザードは“消し”評価、中心は米国最強馬
※4番グロッサージャックは、出走取消となりました。

日本時間26日深夜、UAEのメイダン競馬場にて、ドバイワールドカップデーが行われる。今年は8競走に、日本から22頭の精鋭が参戦。どのレースにもチャンスのある馬がスタンバイしており、日本馬旋風が吹き荒れる可能性も夢ではない。

ここでは、日本で馬券が発売される4競走について、有力馬、穴馬をピックアップしていきたい。本稿でドバイワールドカップデーのメイン競走となる9R「ドバイワールドカップ(GI・ダ2000m)」を攻略する。

◆【ドバイワールドカップ2022予想/3連単36点勝負の買い目・結論】チュウワウィザードは消し、相手筆頭はウルグアイの南米最強馬アエロトレム

■米国最強馬には逆らえない

日本で馬券が発売された2017年以降(20年は中止)、1番人気は3勝2着1回とパーフェクト連対で、実力馬がしっかりと結果を残すのがドバイワールドカップ。国別に見ると、米国 vs UAEの構図で、過去10年の勝ち馬9頭を見ても、米国4勝、UAE5勝とほぼ互角で、どちらかの国から勝ち馬を輩出している。

今年は、地元UAE勢がやや手薄なメンバーで、米国からの4騎が中心となりそう。その中で、断然の評価と言えるのがライフイズグッドだろう。昨年のブリーダーズカップダートマイルでGI初制覇を果たすと、今年初戦のペガサスワールドカップでは、昨年の米年度代表馬ニックスゴーを相手に、3馬身1/4差をつける逃げ切り勝ちでGI連勝。7戦6勝2着1回の戦績は、現状の米国ダート界では最強クラスで、このレベルの馬がドバイワールドカップに参戦した際は、ほぼ勝利を手に収めている。

唯一の懸念材料は、初めて経験する2000mの距離。過去の優勝馬で、2000m以上の距離が未経験だった馬は皆無で、1800mまでしか経験のない本馬にとっては、距離の壁にぶつかる可能性もある。戦法も逃げ一本というところで、そのあたりが他馬に付け入る隙を与えそうだが、1番人気に支持されるようであれば、連を外すシーンは考えにくい。

■南米最強馬を穴で一考、チュウワは消し

相手には、同じく米国勢の3騎が有力。サウジカップから転戦するカントリーグラマーミッドナイトバーボンと、早めにドバイに入り、前哨戦のアル・マクトゥームチャレンジ ラウンド2を制したホットロッドチャーリーが逆転を狙うが、3頭とも勝ち味に遅く、突き抜けるイメージはない。

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それならば、ウルグアイの“南米最強馬”の異名をとる、アエロトレムに食指が動く。昨年は、南米の強豪が集う主要GI、ラテンアメリカ大賞を制するなど、世界でも通用する実力を兼ね備えている1頭。前走はサウジカップに出走し、5着に敗れたが、後方からの末脚には見どころがあり、ひと叩きされた上積みも見込めそうだ。

日本のチュウワウィザードは、一年近く勝ち星から見放されていたが、前走の川崎記念を圧勝し、7歳を迎えても力のある所を示した。昨年の当レースでも2着と、舞台の経験値は大きなアドバンテージだろう。

しかし、昨年はやや手薄なメンバーで、恵まれた面もあった。今年は、米国勢ら強力な布陣を相手に、どこまで割って入れるか。応援したい気持ちはやまやまだが、日本での過剰な人気に押されるようなら、妙味を考慮してバッサリ切る手もあるだろう。