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【ボクシング】那須川天心、デビュー戦でダウン奪い3ー0と完勝 「これでボクサーとして見てくれますか」

【ボクシング】那須川天心、デビュー戦でダウン奪い3ー0と完勝 「これでボクサーとして見てくれますか」
那須川天心 写真:オフィシャル提供

キックボクシングからボクシングに転向した“神童”那須川天心が8日、東京・有明アリーナで日本バンタム級2位の与那覇勇気とのデビュー戦に臨み、6回戦フルラウンドの末、3-0の判定で初勝利を飾った。

◆【実際の動画】那須川天心、4ラウンドでド迫力の猛ラッシュ!

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キックボクシングから続く無敗伝説は、転向後も継続だ。

第1ラウンド、スピードで勝る那須川に与那覇がプレッシャーを掛けてひたすら前進するが、那須川の“当て勘”が際立つ。那須川がボディやフックで上下に散らすパンチで的確に当てていく。

第2ラウンド、ペースを掴んだ那須川が前に出る与那覇にカウンターを当て1度目のダウンを奪う。与那覇もダメージを食らいながらも前進を止めないガッツを見せたが、那須川がキック時代を思わせるトリッキーな攻撃を見せるなど、余裕を見せる。

第3ラウンド、前進する与那覇に右ジャブを刺しつつ、顔面に的確なストレートを当てる。被弾した与那覇は顔面を赤く腫らして出血も見られる。一方の那須川はスウェーでかわすなど、リズムを掴んだ様子。その後も第4、第5ラウンドと那須川のペースは続く。

最終ラウンド、一発逆転を狙う与那覇だがパンチが那須川を捉えることなく空を切る。スタミナにも余裕を感じさせる那須川はクリンチも巧みに組み入れつつフックやパンチでデビュー戦とは思えぬ“ボクシング”で最後までトップランカーの与那覇を圧倒。残り30秒でワンツーラッシュをかけるも与那覇も意地を見せKOには至らなかった。試合はデビュー戦とは思えぬ冷静さで那須川が見事に判定3-0で初勝利を掴んだ。

判定は、59ー54、60ー53、60ー53とまさに完勝だった。

試合後に那須川は「ボクシングファンのみなさん、はじめまして那須川天心です。そして与那覇選手、僕との対戦にメリットはなかったと思うのですが、対戦していただき、ありがとうございます」と対戦相手への敬意を示し、続けてプロボクシング初勝利について問われると、「初めて6ラウンドでやったというので、自分の中でずっとフワフワしていましたが、ちゃんとダウンを取れたので、これでボクサー・那須川天心として見てくれると思いますが、みなさんどうですか?」と会場のファンへ向けた。

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那須川はキック・ボクシング42戦42勝(28KO)無敗。2022年6月『THE MATCH 2022』で元K-1三階級王者・武尊との一戦を制した後、ボクシングへ転向した。

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文●SPREAD編集部