今季の大谷翔平投手は、打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁、OPS1.066で日本選手初の本塁打王を獲得。2度目のア・リーグMVPに選出され、エンゼルスから名門ドジャースへと移籍した。
3月のワールド・ベースボール・クラシック優勝に始まり、3年連続オールスター出場、そして2度目の右ひじ手術。ファンの記憶に鮮明に焼き付いた、激動の1年を名場面とともに振り返る。
◆【実際の映像】大谷翔平、今季31号は通算30回目の“トラウタニ弾”に 本拠地ファンは飛び込んだ打球を追いかけ通路へ殺到
■殿堂入り候補抱えるも……エンゼルスは長年低迷
大谷は7月2日(日本時間3日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦に「3番DH」で先発出場。8回裏の第4打席に右翼への31号ソロ本塁打を放った。
エンゼルス2点リードの8回裏2死走者なしで迎えた第4打席、大谷は相手2番手カイル・ネルソンの4球目真ん中スライダーを捉えると、打球は角度28度で舞い上がり右翼スタンド中段へ。打球速度115.4マイル(約186キロ)飛距離454フィート(約138メートル)の一発は、観客席の通用口へと吸い込まれた。
この試合では、初回にマイク・トラウト外野手も本塁打を記録し勝利に貢献。大谷との「トラウタニ弾」は今季8回、6年間で通算30回にものぼった。メジャーリーグが162試合制になった1961年以降で、レギュラーシーズンの得点圏における長打率では(通算600打席以上対象で)ナンバーワンに君臨するのが大谷の.635、3位にはトラウトが.602でランクインする。
エンゼルスは今季73勝89敗で、ア・リーグ西地区4位と低迷。世界最高峰の打者ふたりを抱えながら、タイガースと並び全30球団でポストシーズンからもっとも遠ざかる球団に。“トラウタニ”をもってしても、世界一への足掛かりすらつかめなかった。
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(H.Ariga/SPREAD編集部)