【MLB】前田健太、オープン戦2度目のマウンドで確かな手応え 米地元紙は「球数は増えたが球速は上がらず」とやや辛口

 

【MLB】前田健太、オープン戦2度目のマウンドで確かな手応え 米地元紙は「球数は増えたが球速は上がらず」とやや辛口
タイガースの前田健太(C)ロイター

タイガース前田健太投手は7日(日本時間8日)米フロリダ州レイクランドで行われたブルージェイズとのオープン戦に先発登板。3回4安打2失点、2四球1奪三振という内容だった。試合は5-4でブルージェイズが勝利し、前田は敗戦投手となった。

◆前田健太 3回2失点も「抑えるというより投げたいボールを投げてる。前回よりもすごく良くなってる」

■3回53球は「予定通り」

オープン戦2度目の先発マウンドに上がった前田。1回は1死から四球を与えたものの、後続を抑えて無失点で立ち上がった。

順調に滑り出したかに見えたが、2回先頭の5番ケビン・キアマイアー外野手に初球のストレートを捉えられ、被弾。さらに四球、左前打で無死一、二塁となったが、8番エドュアルド・エスコバル内野手を二ゴロ併殺打、次打者を三直に打ち取り、最少失点で切り抜けた。

3回も先頭から連続安打を許し、無死一、三塁のピンチ。次打者の一塁併殺打の間に2点目を失ったものの、後続を退けた。

この日はここで降板。3回53球を投げて4安打2失点、2四球1奪三振という結果になった。

1日のフィリーズとのオープン戦で初登板した際には30球。この日は53球を投げた前田は「3回53球はまずまず予定通りだったが、少し多く投げることになった。できれば50球よりも少ない数字でA.J.ヒンチ監督を驚かせたかったが仕方ない」と話し、結果にはこだわっていない様子を見せた。

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■直球最速は146キロ止まり

一方で、米地元紙『デトロイト・フリー・プレス』は「マエダはブルージェイズに敗れる中で、球数は増やしたが球速は上がらなかった」と記し、やや冷たい視線を送った。

この日、直球の最速は90.8マイル(約146キロ)で、昨季平均とほぼ同じ。昨季最速は151キロであり、地元紙としては調子が上がってこない右腕を心配したようだ。ただ、現在は春季キャンプの途中であり、球速アップを求めるのはこの先。さらに、前田は直球で打ち取っていく剛腕タイプではないことを考えれば、そもそも球速にこだわる必要はない。

35歳のベテラン右腕はマイペース調整が許されているが、次回登板では地元メディアの不安を払拭する投球を披露したいところだ。

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文●SPREAD編集部