■今できるプレーに徹してつかんだ表彰台
24歳で迎えたパリ五輪の舞台は早田にとって、当初描いていたシナリオではなかったかもしれない。
前回の東京五輪で金メダルに輝いた水谷隼・伊藤ペアのバトンを受け継ぐ形で、張本智和(智和企画)と参戦した混合ダブルスだったが、初陣では北朝鮮ペアに敗れてまさかの初戦敗退。女子シングルスでは準決勝までたどり着いたものの、孫穎莎(中国)との大一番を前に無念の負傷となった。「金メダルを目指していたけどまさか神様にこんな意地悪されるとは思わなかった」と言葉を発した通り、女王相手に100%の状態で挑むことは叶わなかった。
それでも、今大会好調を維持していた申裕斌と戦った3位決定戦では、準決勝に続いて怪我の影響もありバックハンドでの鋭さが影を潜めたなか、フォア中心の攻めやつなぎのラリーなど、今できる卓球に徹して銅メダルをつかみ取った。試合後にSNSを通して祝福の言葉を贈った前回のメダリスト、伊藤のバトンを引き継ぐ形で、早田が日本女子のエースとしての仕事を一つ果たした。
ここからは女子団体へ進んでいくなか、早田は怪我を抱えた状態ながらも参戦を明言。平野、張本と組む女子の陣容は過去の日本女子チームと比較しても評価が高く、「打倒・中国」を果たしての金メダル獲得へも期待が膨らむ。初出場の五輪で紆余曲折を経ながらも進み続ける早田が、日本卓球界の顔としてさらなる1ページを加えられるか。
◆早田ひなは「孫穎莎を追い抜くかもしれない」 中国メディアが警戒 伊藤美誠、平野美宇との違いも分析「彼女は明らかに…」
◆伊藤美誠が殊勲の銅・早田ひなを祝福「棄権しないと思ったしやり遂げると思った」 盟友が満身創痍の同級生を労う【パリ五輪2024】
◆引退の石川佳純が次世代へつなぐバトン、「追い抜かれるときは苦しい」5年間戦い抜いた東京五輪への想い










