タイガースの前田健太投手が22日(日本時間23日)、敵地でのカブス戦に2番手として登板。5回9安打6失点で、今季6敗目(2勝)を喫した。「4番DH」で出場したカブスの鈴木誠也外野手との“元広島対決”は2打数1安打1四球だった。試合は10-2でカブスが大勝した。
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■満塁弾浴びたマエケン、今季6敗目
両軍無得点で迎えた2回から2番手としてマウンドに上がった前田。いきなり広島時代の同僚・鈴木との初対戦が実現した。結果は初球を弾き返され、遊撃内野安打を許した。その後、連打を許すと2死満塁から9番ミゲル・アマヤ捕手に本塁打を浴び、4点を先行された。
3回もコディ・ベリンジャー外野手に二塁打を浴び、鈴木に四球を与えるなど苦しい投球。無死満塁のピンチを招くと、内野ゴロの間に1点を失った。4回も長短打を浴びて1失点したが、この日3度目の対戦となった鈴木に対しては84.3マイル(約135.6キロ)のスプリットで中飛に仕留めた。
5回は3者連続三振に切って取ると、6回も無失点に封じた前田。徐々に調子を上げたが、5回9安打6失点2四球5奪三振という内容で今季6敗目を喫した。注目された鈴木との“カープ対決”は2打数1安打1四球で終えた。
この日は「風の街」と呼ばれるシカゴらしく、リグレー・フィールドにも右翼から左翼へ強烈な風が吹いた。その影響で、このスタジアムに不慣れなタイガース守備陣は四苦八苦。飛球を捕るのに苦労し、外野手同士が激突するシーンもあった。
■「コントロールミスだった」と悔やむ
前田も風に苦しめられた。打ち取った打球が安打になるケースもあり、運にも見放された形になった。試合後、「風の影響で守備は本当に難しい。タイガースとしては毎年ここでプレーするわけではないので、すぐに適応しなければならないし、投手としては打者に集中して、何とかアウトを取ることに専念するだけだった」と振り返った。
悔やんだのは満塁弾を浴びたアヤマへのボール。「コントロールミスだった。少し内側に入り過ぎた。彼はあそこを打つ。2死だったし、あそこでアウトを取れていれば展開は変わっていたかもしれない」と話した。
それでもA.J.ヒンチ監督は「マエダはいつも良くやってくれている。カブス打線がよくボールを見極め、打てる球が来るまで待っていた。そして、来たらミスショットをしなかった」と話し、相手を称えた。
前田が打ち込まれたとはいえ、鈴木との元同僚対決は見ごたえ十分だった。
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