20年に菅野智之の獲得を狙ったヤンキース 再びターゲットとするか……米メディア「田中将大は印象的、黒田博樹も活躍」と成功例紹介

20年に菅野智之の獲得を狙ったヤンキース 再びターゲットとするか……米メディア「田中将大は印象的、黒田博樹も活躍」と成功例紹介
菅野智之(C)Getty Images

読売ジャイアンツ菅野智之投手が今オフ、海外フリーエージェント(FA)権を行使し、メジャー移籍を目指すことになった。すでに本人も球団に意思を伝えており、球団サイドも希望を尊重する模様。海を渡る可能性が高まっており、米メディアも日本が誇る大物右腕の動向を注視している。

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■与四球や被弾数の少なさも称賛の的

2020年オフにもポスティングシステムでメジャーを目指した菅野。この時はヤンキース、レッドソックス、ジャイアンツなど複数球団から関心を寄せられたが、結局まとまらずに移籍はかなわなかった。

米老舗巣誌『スポーツイラストレイテッド』のウェブサイトは、一連のメジャー挑戦報道を受けて「かつてヤンキースのターゲットだったトモユキ・スガノが日本を離れてメジャーへ」という見出しで、記事を公開。「20年に関心を寄せていたスガノに対して、チームは今冬、再び注目する可能性はあるだろうか」と投げかけた。

まず、記事は菅野の投球スタイルに言及し、6つの球種を巧みに操り、打者を翻弄すると説明。制球力に優れており、与四球(16)や被弾数(6)が少ないことも称賛した。

続けて、かつてヤンキースに所属した日本投手を紹介。「ヤンキースは過去20年間、日本から投手を獲得して様々な結果を残してきた。マサヒロ・タナカ(田中将大)は成功し、7シーズンで78勝46敗、防御率3.74をマークした。オールスターゲームにも2回選出され、ポストシーズンでも印象的な成績を残した。ドジャースでメジャーのキャリアをスタートさせたヒロキ・クロダ(黒田博樹)もニューヨークで堅実な活躍を見せた」と高評価。一方で「ヒデキ・イラブ(伊良部秀輝)とケイ・イガワ(井川慶)は契約に見合う価値を提供できなかった」とした。

■昨オフは山本に逃げられたが……

昨オフ、ヤンキースは全力で山本由伸投手の獲得を目指したが、結局ドジャースの後塵を拝した。果たして、今冬も日本投手を追いかけるのか。記事はチームの投手事情について「来季はゲリット・コール(オプトアウトしなければ)、カルロス・ロドン、ルイス・ヒル、クラーク・シュミット、マーカス・ストローマン、ネスター・コルテスJr.ら先発投手はいる。そのため、ヤンキースが再びスガノを追い求めるかどうかは不明だ」とした。

菅野は10月11日に35歳となる。年齢を考えれば、FAであっても長期の巨額契約を結ぶことは、まず不可能。ただ、実力的には相変わらずトップクラスのため、短期間・低コストで結果が欲しいチームにとっては魅力的な存在となる。例えば、一戦必勝の負けが許されない名門ヤンキースなどは好相性と言えるかもしれない。

菅野は今回、ドジャースのムーキー・ベッツ外野手ら大物選手をクライアントに持つ「VCスポーツグループ」と契約し、万全を期していると言われているだけに、その動向が注目される。

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