ドジャースに移籍したブレイク・スネル投手が3日(日本時間4日)、ドジャースタジアムで入団会見を行った。これまで2度サイ・ヤング賞を獲得した大物左腕は、大谷翔平投手にも言及。「彼がラインナップにいれば、間違いなく助けになる」と話した。
◆「メジャー屈指の先発ローテ実現」ドジャースにA評価 米メディアが補強を査定 ヤンキースもA、ソト獲得メッツはAマイナス
■「このチームの一員になりたいと思った」
今オフのフリーエージェント(FA)市場において、その動向が注目を集めていたスネル。5年総額1億8200万ドル(約272億円円)でドジャースと契約を結び、来季は大谷、山本由伸投手、タイラー・グラスノー投手らと先発ローテーションを組むことになる。
「背番号7」のユニフォームを身にまとい、入団会見に臨んだスネルは「本当に簡単な決断だった。(恋人の)ヘイリーと僕は以前からロサンゼルスに住みたいと思っており、2人で話をしていた」とコメント。「それに今のチームを見てもらいたい。彼らが築き上げてきたもの、そして今やっていることを見て、ただこのチームの一員になりたいと思ったんだ」とし、世界一球団の魅力が加入の決め手になったと明かした。
会見ではチームメートになる大谷にも言及。「彼がラインナップにいることは間違いなく助けになる。それは大きなモチベーションだ。もし自分が球界最高の選手の1人になろうと思えば、そういう選手たちの近くにいたいと思うだろう。ええ、だから(大谷の存在は)大きな役割を果たした」と話し、チーム選択の要素として大谷の存在があったことも示唆した。
■ド軍幹部「すべての会話が彼に帰結」
また、同席したドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は「ワールドシリーズ終了後、来年連覇できるか、そのためにはどうすべきか話し合ったが、すべての会話がブレイク(スネル)に帰結した」と獲得に至った理由を説明。さらに「彼に関して、我々が本当にうれしく思うのは、彼がこれまで多くの成功を収めてきたにもかかわらず、まだまだ(伸びる)可能性があると信じていることだ」と衰えぬ成長意欲を賞賛した。
来季の先発ローテーションの陣容は、まだはっきり分かっていないが、スネルは「これまで6人制でも5人制でも4人制でも投げた。どんな形でも大丈夫。計画があれば、それを実行するだけ」とし、いかなる状況にも対応できると自信を見せた。
サイ・ヤング賞を2度獲得した31歳の大物左腕。ワールドシリーズ連覇の切り札となるのか、大谷との共闘含めて注目だ。
◆ソト争奪戦を巡り「ドジャースは今こそ撤退する時」米メディアが進言 大谷翔平超えの契約予想に「明らかに馬鹿げている」と辛らつ