国際卓球連盟(ITTF)は11日、2025年第7週の世界ランキングを発表した。近年の卓球界を支える主要メンバーが名を連ねるなか、7位に浮上したのが蒯曼(中国)。「シンガポールスマッシュ2025」での活躍が光った21歳のサウスポーに熱視線が注がれている。
◆【最新】早田ひなが5位、張本美和が6位、大藤沙月がシンガポールで元世界1位に敗れて8位|卓球女子世界ランキング(2025年第7週)
■大藤、伊藤を上回りトップ10入り
世界ランキング1位を維持した孫穎莎(中国)や2位の王曼昱(中国)、シンガポールスマッシュでベスト8入りした5位の早田ひな(日本生命)などお馴染みの面々が上位に顔を出すなか、日本の大藤沙月(ミキハウス)や伊藤美誠(スターツ)を上回り7位に入ったのが蒯曼。
直近のシンガポールでは孫穎莎に敗れたもののシングルスでは準優勝し、王曼昱と組んだ女子ダブルス、林詩棟(中国)と組んだ混合ダブルスでも日本の張本美和、松島輝空(木下グループ)ペアを退けるなど、華々しい活躍を披露した。
WTT公式も中国の若き新星に対して、「蒯曼は決勝戦を通じて輝かしい才能と勇敢な戦いを見せ、価値ある挑戦者であることを証明した」と敗れたものの孫穎莎との決勝を評価。さらに、大会を通して見せた活躍について、「シンガポールスマッシュでの蒯曼の活躍は最終的に優勝を逃したものの、彼女はスポーツ界のトップ選手のひとりで、将来の輝かしいスターであることを宣言して英雄として帰国した」と太鼓判を押している。
蒯曼は早田や張本美和(木下グループ)、大藤など今後の日本勢の新たな脅威になる可能性も十分ある。21歳のサウスポーが2025年の女子卓球界に旋風を巻き起こすのか。
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